従来から、「ARMはx86より(電力的に)効率的だ」という言説があります。これは単純に「ARMは省電力なスマホ向けで、x86は電力を食うPC向け」程度のアバウトなイメージのこともありますし、前世紀のRISC vs CISC論争のころからある「ARMはx86 (x64を含む)に比べ命令セットがシンプルなので、命令デコードにかかる電力が少なくて済んで効率的」という議論の形をとることもあります。 この議論については、半導体エンジニアの多くは「ARMがx86 より効率が良いというのは、もはや過去の神話」(in today’s age it is a very dead argument)という認識を共有していると言っていいでしょう。有名なところではApple CPU (ARM)とZen (x86)の両方を開発したジム・ケラー氏のインタビューでも言われていますし、Chips and Cheeseとい
ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏は、エヌビディアに対抗して人工知能(AI)に不可欠な半導体を供給するベンチャーを立ち上げるため、最大1000億ドル(約15兆円)の資金を考えている。事情に詳しい関係者が明らかにした。 このプロジェクトは「イザナギ」というコードネームで呼ばれ、ソフトバンクGがスタートアップへの投資を大幅に抑制する中、孫氏の次なる大きな試みとなる。 ソフトバンクGビジョンファンド、「恐る恐る」の投資へ-派手さ陰る 孫氏は、ソフトバンクG傘下の英半導体設計会社アーム・ホールディングスを補完するような会社を構想しているという。非公開情報であることを理由に関係者は匿名で語った。1人の関係者によると、現在検討されている一案は、ソフトバンクGが300億ドルを出し、中東の投資家などから700億ドルを調達するというもの。 成功すれば、この半導体プロジェクトは対話型AI「ChatGPT(チ
ソフトバンクグループが黒字転換、なぜ? 逆説的だが、孫正義氏が調子乗ってない時が一番投資妙味がある。 ソフトバンクグループの決算が出てきているが、決算発表前時点で同社が株式の90%を握っているARMがAI関連需要の取り込みでプレ時点で株価が+50%で暴騰したために、ソフバンの株価も急上昇した。 【ソフトバンクグループの株価チャート】 これまでは保有資産株について本当に大丈夫かいなということでソフトバンクディスカウントを食らっていたが、ARMがこれから伸長するとなると全く話が変わってくるわけで、下手するとソフバンティスカウントが一定程度解消されて、予想外に株価が上昇する可能性もありそうだと個人的には感じている。 こういうのを見ると、孫正義氏の投資というのはクソみたいな投資をしてやらかすケースは多いものの、ここぞという時にこれまでの孫正義氏のコンセプトに沿った投資銘柄の中でホームランを打って全
商品名から先に製品開発してそうな小林製薬、機能性表示食品に未知の成分が混入してしまい18億円かけて自主回収へ
8日のニューヨーク株式市場で、ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社アーム・ホールディングスの株価が前日比48%高で終了。上場来最大の上昇率を記録した。人工知能(AI)を巡る追い風で予想外に強気な見通しを示したことが好感された。レネ・ハース最高経営責任者(CEO)はAIが並外れた好機を生んでいるとし、ブームはまだ初期段階だと述べた。 ハースCEOはブルームバーグテレビジョンのインタビューで「新技術が社会に普及する『ハイプサイクル』にAIはどう見てもまだ入っていない」と発言。「AIは一生で最も大きな好機だろう。そしてまだ始まったばかりだ」と語った。 アームは7日の発表文で、2024年1-3月(第4四半期)の売上高が8億5000万-9億ドル(約1260億-1330億円)になるとの見通しを示した。アナリストの予想平均は7億7800万ドルだった。一部項目を除く1株利益は約30セントと見込まれ、
これまでもコンテナ関連の記事はそれなりに書いてきましたが、改めて最新事情に合わせて練り直したり見渡してみると、大きなところから小さなところまで選択肢が多すぎると感じました。 コンテナ系アーキテクチャを丸っと他所の構成で真似することって、おそらくほとんどなくて、参考にしつつ自分流に築き上げていくでしょうから、今回は築くにあたってどういう選択肢があるのかにフォーカスした変化系で攻めてみようと思った次第です:-) 目次 今年一発目の長いやつです。半分は学習教材用、半分は道楽なテイストです。 はじめに 基盤 インスタンス or コンテナ ECS or EKS on EC2 or FARGATE X86 or ARM64 ロードバランサー メンテナンス:ALB or ECS Service 共有 or 1環境毎 アクセスログ:ALB or WEBサーバー ECS / EKS デプロイ:Blue/Gr
GitHub、Armベースのホステッドランナー提供を発表、マイクロソフトはArm対応アプリ開発の支援サービス発表。Arm対応支援が相次ぐ GitHubは、ソースコードのビルドやテストなどのさまざまな処理をGitHub上で行えるように、「GitHubホステッドランナー」と呼ばれる仮想マシンを提供しています。 現在、このホステッドランナーはx86プロセッサがベースとなっていますが、GitHubはArmベースのプロセッサによるホステッドランナーを1月からプライベートベータとして提供開始すると発表しました。 下記は「Accelerate your CI/CD with Arm-based hosted runners in GitHub Actions」からの引用です。 Seamlessly integrated into GitHub Actions, these runners are pow
11月21日、米半導体大手エヌビディアは、アップルにはできない中国を巡る懸念の払拭が可能だ。米カリフォルニア州サンタクララのエヌビディア本社で2022年5月撮影。同社提供(2023年 ロイター) [23日 ロイター] - 人工知能(AI)向け半導体で圧倒的シェアを誇る米エヌビディア(NVDA.O), opens new tabが、これまで米インテル(INTC.O), opens new tabの牙城だったパソコン(PC)用半導体市場に挑もうとしている。 事情に詳しい2人の関係者はロイターに、エヌビディアがマイクロソフト(MSFT.O), opens new tabの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を動かすCPUの設計をひそかに開始し、そこには英半導体設計大手アーム(O9Ty.F), opens new tabの技術が使われると明かした。 マイクロソフトは、半導体メーカー各社がウィンドウズ
楽天グループの信用リスクを表すクレジット・デフォルト・ スワップ(CDS)は高止まりし、日本企業で最大となっている。一方、傘下の半導体設計会社アームの上場を実現したソフトバンクグループの同リスクは改善傾向にあり、同格付け2社の明暗が分かれた。 楽天GのCDSは年初来3割弱上昇し、552.6となっている。一方、ソフトバンクGは同期間に3割強低下した。日本企業では楽天Gに続き、東芝、ソフトバンクG、ルネサスエレクトロニクス、日本製紙、シャープ、日産自動車などがCDSの高い企業として名前を連ねている。 ブルームバーグの集計によると、楽天Gはグループ子会社を含めると2024年までに4147億円、25年に4300億円の社債の償還期限を迎える予定で、資金手当てに取り組んでいる。4月は楽天銀行が上場、5月は3000億円規模の公募と第三者割当増資を実施、また保有する西友ホールディングス株全てを米投資ファン
クーリエ・ジャポンのプレミアム会員になると、「ウォール・ストリート・ジャーナル」のサイトの記事(日・英・中 3言語)もご覧いただけます。詳しくはこちら。 孫正義氏率いるソフトバンクグループが2016年に英半導体設計大手アームの買収で合意した際、同氏は非常に興奮し、320億ドル(当時のレートで約3兆3000億円)での買収は数十年にわたりハイテク投資をしてきた自身の「運命」だと述べた。ソフトバンクとして過去最大規模の企業買収だった。 孫氏はアナリストに対し、アームは5年間で5倍に成長すると語った。 そうはならなかった。
最近x86とArmに続く第3の勢力として、RISC-V(リスクファイブ)の名前を聞くことが多くなった。RISC-Vの場合、x86とArmと異なるのはさまざまなベンダーがさまざまなコアを用意していることで、まだ現状はIPを販売しているレベルの企業の方が多いが、チップの提供を開始しているメーカーも出始めている。 イメージとしては、1980年代末~90年代のx86市場を考えれば良い。インテルとAMD以外にCyrix/IDT/TI/IBM/NexGenなど多数のメーカーが、独自の実装に基づくx86プロセッサーを市場投入していた時代に近い。 もちろんいろいろ異なる点もあるのだが、2010年代前半はプロセッサーといえばx86とArm、それにPowerPC/POWERといった程度がせいぜいだったのに、なぜ2010年代後半から急速にRISC-Vが盛り上がったのか、という一連の流れを数回に分けて説明しよう。
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