本年初めのように株価急上昇局面があり、その環境が大きく変化しなければ、短期間に利食い売りを出す投資家こそいるものの、下値を買おうとする投資家も同じように存在します。そのため、反転安とならず、ジリ高展開が続くことがあります。今の東京市場は、その時間帯にあるとみています。 世界株における日本株の立ち位置は変化し、「投資すべき市場」として投資家に認識されています。個人投資家は新NISAを契機に投資ブームが起こる可能性を感じ、外国人投資家は昨年のパフォーマンスが良かった日本株の保有比率を高めています。 さらに、上場企業は株価対策として自社株買いを多く行っているのが現状です。これら市場の需給的側面からは「日本株の動きが強いのは当然」ということになります。ここでは無理にネガティブ材料を持ち出すのではなく、動きに素直に乗り、利益につなげていくべきでしょう。 1月9日に公表された大量保有報告書で、サウジア