ウワサされた新ハードウェアが一切登場しなかった「WWDC 2014」の基調講演。しかし、WWDC本来の目的においては、今後に期待を持たせる内容だった。発表された次期モバイルOSの「iOS 8」から、アップルの狙いを探る。 現在の「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」が登場したのは2012年のWWDC。すでに2年が経過している。さらに、「MacBook Air」に至っては現在のデザインになってから2年11カ月。いやいや、Macは出なかったとしても、「Apple TV」はそろそろ新モデルでは……。 矢継ぎ早にデジタルワールドへイノベーションをもたらしていたアップルを見慣れてきたオーディエンスは、新ハードウェアの発表がなかった今回(2014年)の基調講演に落胆したかもしれない。 しかし、WWDCは“World Wide Developers Conference”。すなわち、