バリデーション、エスケープ、フィルタリング、サニタイズの用語は分かりにくいので、イメージで説明します。 “><script>alert(‘xss’);</script> という入力文字列が、それぞれどうなるかを示します。 ※1 厳密な定義ではありません(要件や文脈により変化します) ※2 バリデーションという用語は非常に幅があります(ここの「名称補足」参照)。 ※3 サニタイズという用語は非常に幅があるで、使う場合は事前に語義を定義しましょう(参照)。
たにぐちまことさんの書かれた『よくわかるPHPの教科書(以下、「よくわかる」)』を購入してパラパラと見ていたら、セキュリティ上の問題がかなりあることに気がつきました。そこで、拙著「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方(以下、徳丸本)」の章・節毎に照らし合わせて、「よくわかる」の脆弱性について報告します。主に、徳丸本の4章と5章を参照します。 4.2 入力処理とセキュリティ 「よくわかる」のサンプルや解説では、入力値検証はほとんどしていません。しかし、入力値検証をしていないからといって即脆弱かというとそうではありません。徳丸本でも強調しているように、入力値検証はアプリケーション要件(仕様)に沿っていることを確認するもので、セキュリティ対策が目的ではないからです。 「よくわかる」の中で、私が見た範囲で唯一の入力値検証は、郵便番号のチェックをするものです。以下に引用します(「よくわ
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