昨今、“ビッグデータ”という言葉がクラウドに次ぐキーワードとなっている。だが、その本来の意義やメリットが理解されないまま、バズワードとして一人歩きしている印象も強い。この辺りで、ビッグデータという言葉の真意を見直しておく必要があるのではないだろうか。 半ばバズワードと化した“ビッグデータ”、本来の意義とは? 昨今、大量データの有効活用を意味する「ビッグデータ」という言葉がクラウドに次ぐキーワードとなっている。だが、正確な定義がないことも手伝い、その意義が正しく理解されないまま、バズワードとして一人歩きしている印象も強い。 特に目立つのは、「データからビジネスや社会に役立つ価値を引き出す」というデータ活用の目的よりも、「大量・多種類のデータの収集、蓄積、処理」といった技術的な側面ばかりが注目されているケースだ。むろん、ハイスペックなハードウェアの低価格化や並列分散処理の実現などがこれを支えて