『ラブひな』作者が明かす漫画業界のDX 打ち切り作を実写ドラマ化した絶版ビジネス:コミック市場の売上高が過去最高(1/4 ページ) コロナ禍で多くの業界が未曾有の被害を受ける中、業績を伸ばしたものもある。その一つが、漫画やゲームに代表される一部のエンタメ業種だ。特に漫画の業績の伸びは著しく、全国出版協会・出版科学研究所の調査によると、2020年の紙と電子媒体を合わせたコミック市場の売上高が6126億円と、過去最高を記録した。 翌21年は6759億円に伸ばし、その記録を更新している。これにより、出版市場全体におけるコミックのシェアは40.4%になった。 この背景にあるのが、新型コロナウイルス感染拡大の影響による巣ごもり需要だ。これに伴い、自宅で手軽にダウンロードしてそのまま読める電子版の需要も高まっている。コミック全体の売上高のうち、電子版のシェアが20年は約52.9%、21年は約60.9%