本が売れない時代になぜ本なのか? アパレルのセレクトショップ、住関連の家具や雑貨の店、子ども服の店、カフェ、バー、飲食店にいたるまで、最近の繁盛店に行くと必ずと言っていいほどそこには本があります。 本を店に置くこと自体は珍しいことではありません。昔から店内に本をディスプレイしたり、インテリアとして置いたりすることはよくありました。本を置いておくとイメージがいいからという理由で、高級感を演出したいブランドショップなどで洋書や辞書、海外の写真集などをディスプレイしているのを目にしたことがある人も多いでしょう。 しかし最近見掛ける店は明らかに「本を売るため」に置いています。棚を置き、在庫を持ち、1つの商品カテゴリーと位置付けて売場の中に陳列しています。本はそれほど売り上げにつながる魅力的なアイテムなのでしょうか。 本そのものはいまや成熟した商品であり、出版不況で販売数も減少の一途をたどっているの