2009年12月に掲載した台湾の「レシート宝くじ」は大きな反響があった。 台湾では、何かを購入した時のレシートの用紙や形式、番号を国が定めていて、レシートにはそれぞれ固有の番号を印刷しており、「統一発票」と呼ぶ。統一発票に書かれた番号が宝くじになっていて、2カ月に1回抽選するわけだ。この抽選はテレビでも中継する。 当たれば、特等200万元(約550万円)から6等の200元(約550円)までの賞金がもらえる。多くの家庭では、持ち寄ったレシートの番号を家族全員で調べて「当たったー、6等3枚」なんてやっているのである。 このレシート宝くじを詳細に調べてみようと、大阪経済大学の樋口克次教授(経営学部)と一緒に台湾に向かった。そこで台北の友人に頼んで、財政部(日本の財務省に該当)にアポイントを取ってもらったところ、運良く台北で財政部賦税署に話を聞けたのでご紹介しよう。 1951年は5100万元、19