イギリス対外情報部(MI6)のリチャード・ムーア長官は21日、ロシアはウクライナ侵攻作戦の遂行に苦労するだろうとし、ウクライナが反撃する可能性もあると述べた。 MI6のムーア長官は米コロラド州で開かれているアスペン安全保障フォーラムに出席。ウクライナにおけるロシアの当初目標は、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領を失脚させ、首都キーウを制圧し、西側諸国の不和と分断を引き起こすことだったが、実際にはこの目標を達成できず、「とてつもない失敗」をしたと指摘した。MI6長官が公の場で発言するのは異例。 ムーア長官はロシアによる侵攻を、「第2次世界大戦以降の欧州における(中略)もっとも言語道断であからさまな侵略行為」と呼び、ロシアがこのところ得ている戦果は「極小」だと評価。さらに、ロシアは「近く失速しそうだ」とも述べた。