ファイア・アイは2016年6月17日、国内の大手旅行会社へのサイバー攻撃に用いられた遠隔操作マルウェア「PlugX」に関する記者説明会を実施した。PlugXは中国製のマルウェアで、コンピュータを遠隔操作するための「RAT(Remote Administration Tool)」の一種。 ファイア・アイ シニア・スタッフ・リサーチ・アナリストの本城信輔氏によれば、以前は「PoisonIvy」という別のマルウェアが日本への攻撃に用いられていたが、2012年ごろから、PlugXが日本国内のAPT(Advanced Persistent Threat)攻撃に使われているという。また、攻撃の対象国は日本だけでなく、米国、韓国、香港、台湾などにも及んでおり、最近はベトナムを対象とした攻撃も増えているとのこと。「産業でいえば、ハイテク、航空宇宙、メディア、通信、政府、軍需産業などが標的となっており、技術