先日、フィラデルフィアで開催されたペンシルベニア大学ウォートンスクールが主催する「ピープル・アナリティクス・カンファレンス」(People Analytics Conference 2017※以下PAC)に参加してきた。後編となる今回はピープルアナリティクスを行うことでの具体的な成果の事例を紹介する。 ※前編はこちら。 前回ではPACの主旨と今後の人事の大きな潮流について記載した。その上で、「情報を整理し、仮説を出し、それを裏付ける分析を定量・定性データから行い、必要な示唆を得て『次の最善手』を導いていくことが人事の最も重要な役割になっていく」というコメントで締めくくった。そこで今回は、具体的に上記のような取り組みをしている企業の一つとして登壇したマイクロソフトの人事分析チームが、非常に興味深い議論を行ったので、それを紹介する。 マイクロソフトが見出したマネジャーの役割とは 佐野一機 タレ