勤務先の女子トイレ使用で職場に通報「LGBTQ」と総称される性的マイノリティの中で、自分の性別(性自認)に違和があるのが「T」のトランスジェンダーだ。 トランスジェンダーには、男性の身体で生まれたが女性の心を持つ「MTF」(Male to Female)」と、女性の身体で生まれたが男性の心を持つ「FTM」(Female to Male)」がいる。法的に性別を変更するには、自分が認識している性別に身体を適合させる手術が必要になる。かつて「性転換」手術と呼んでいたが、医学的に一致していなかった「本来の性別」に合わせるのが趣旨として性別適合手術と呼称も変更されている。 日本では2003年に成立した性同一性障害特例法により、法令上の性別の取り扱いと、戸籍上の性別記載を変更できるようになった。司法統計によると、性別変更の人数は2004年から2021年までに1万1030人を数え、年々増え続けている。