デンマークの製薬大手ノボノルディスクが開発した糖尿病薬で、減量にも使われている「セマグルチド」と「リラグルチド」(いずれも一般名)について、アイスランドの保健当局が、使用中に自傷や自殺を考えたという患者の報告例が複数あったと注意を喚起した。欧州医薬品庁(EMA)が調査に乗り出している。 セマグルチドは糖尿病治療薬としては「オゼンピック」、肥満症治療薬としては「ウゴービ」という商品名で販売されている。リラグルチドは肥満症や糖尿病の治療薬「サクセンダ」(編集注:日本では「ビクトーザ」。糖尿病の治療薬として承認)で知られる。 EMAによると、アイスランド医薬品庁から、オゼンピックとサクセンダの服用と関係している可能性のある自殺念慮の報告例各1件、サクセンダの服用と関係している可能性のある自傷念慮の報告例1件について通知されたという。 ロイター通信によると、オゼンピックとサクセンダの欧州連合(EU