2016年6月24日の午前0時20分。英中部サンダーランドで西側世界のポピュリズム(大衆迎合主義)が湧き起こった。国民投票で地元住民の69%が欧州連合(EU)からの離脱に賛成票を投じたことが判明し、その後の英国の離脱を方向付けた。ポピュリズムの流れは勢いを増す。米国、ブラジル、英国で相次ぎポピュリスト政権が誕生し、イタリアでは極左政党「五つ星運動」などが政権入りした。ところが英国のジョンソン氏
MIYADAI.com Blog (Archive) > 年末恒例の「渡辺靖×苅部直×宮台」鼎談2012年版が『週刊読書人』に掲載されます。中心的主題は民主制。 « 「私はこうして冤罪をつくりました」という帯のかかった『検事失格』を書かれた市川寛さんと議論しました | コミュニティスペース&駆け込み寺「Liver邸」に寄せたメッセージ » 皆さんお待ちかね、年末恒例の「渡辺靖×苅部直×宮台真司」鼎談2012年版が『週刊読書人』に間もなく掲載されます。例によって宮台発言の一部をピックアップしておきます。今回は民主制の危機が中心的な主題でした。 〜〜〜〜〜 【宮台】『熟議が壊れるとき』は重要です。サンスティーンは「集団的極端化」を論じます。みんなで決めることでかえって極端な議論になること。ネトウヨ化現象やアメリカのティーパーティ運動を含めた共和党化現象が好例です。彼は集合的極端化が起こるのは二
辻邦生は長編歴史小説「春の戴冠」で、15世紀後半の花の都フィレンツェの支配者であり銀行家でもあったメディチ家の盛衰を描いた。時の盟主ロレンツォ・メディチのおかげで、フィレンツェにはルネサンス文化の大輪が咲き誇ることになるのだが、一方でメディチ家の財力は英国国王エドワード4世への貸し倒れやブルゴーニュ侯シャルルの死亡によるデフォルトによって、すでに衰えを見せ始めていた。 メディチ家と並び称される中世ヨーロッパの富豪フッガー家もまた、ハプスブルク家のデフォルトによりその力を失った。こうした国王に対する貸し付けは戦費調達にかかわるものが多く、戦争を繰り返していた当時はひんぱんにデフォルトを起こしていた。困った国王は国民に重税を課すようになる。 1688年の英国の名誉革命は、重税を嫌った貴族たちがこうした王権の制限を企図したもので、翌年発布された権利章典には「議会の同意によらない国王大権による資金
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