先週はテレビ画面の表面処理について、実は画質との関連性が大きく、いくつかのデメリットはあるものの、グレア(光沢)の方が画面はきれいに見えると紹介した。 一言で画質といっても、さまざまな切り口がある。「これは画質が悪い」といっても、果たして色の相関関係が崩れて不自然な表現になっているのか、それとも映像ソースのMPEG圧縮で歪んでいるのか、それとも画像処理が不適切で映像の質感を損ねているのか。画質が悪いというだけでは、なかなか会話は成り立たない。 画面の表面処理についても同じで、理屈の上で解像感や色純度が落ちるなどといったところで、アンチグレア処理の方が好きだという個人の好みにはかなわない。何が重要かではなく、自分が見た時の好みに関して、消費者はもっと自分自身の目に自信を持つ方がいいだろう。 各社の絵作りやパネルの善し悪しなどは、残念ながら明るい蛍光灯で照らされた店頭では比較できないものの、表