J1復帰の福岡・大塚社長「役割は経営の安定化」 アビスパ福岡の大塚社長 Photo By スポニチ 就任8カ月でJ1復帰を果たした大塚唯史社長(49)は感涙にむせんだ。公式記録員などで草創期からクラブにかかわり、電撃辞任した前社長の後を受けて今年3月、慢性的な赤字に悩むクラブの立て直しを託された。「僕の役割は経営の安定化」。昇格に浮かれてばかりはいられない。 09年度の福岡のクラブ運営費は約11億円で1億900万円の赤字だった。前回J1にいた06年度の運営費は16億8000万円。J2の3年間で3割減、債務返済を優先させた今年度は9億円台に落ち込む見通しだ。外国人選手もアジア枠で7月に獲得したDF李鍾民1人だけ。一方でこれから戦うJ1は各国代表級も居並び、クラブ運営費の平均は30億円を超える。 J1になればナビスコ杯で試合数は増える。リーグ戦も前回は1年で再降格しており、残留は至上命題。