「銅造仏頭」がリニューアルする国宝館に移されるのに先立ち、東金堂で行われた法要=13日午前、奈良市の興福寺 奈良市の興福寺で13日、白鳳期を代表する彫刻「銅造仏頭」(国宝)が、今年80年ぶりに戻った“古巣”の東金堂から、新年にリニューアルする同寺国宝館に移されるのに先立ち、仏の魂を抜く法要が行われた。 仏頭は高さ98.3センチの銅製で、もともとは685年に開眼法要が行われた山田寺(奈良県桜井市)講堂本尊の頭部。本尊は12世紀後半に東金堂に移り、1411年に火災で焼けたが、頭部だけ残り、再建された東金堂本尊の台座の中から1937年に発見された。 発見後は国宝館などで収蔵・展示されていたが、今年1月、国宝館の改修に伴い、80年ぶりに東金堂に戻り、約45万人が拝観。