過去の最深積雪記録を塗り替えた北海道岩見沢市など空知地区を中心にした大雪は、16日も続き、周辺の交通網はマヒ状態に陥っている。 道央自動車道の江別東インターチェンジ(IC)―美唄IC間の通行止めが断続的に続き、下道の国道12号は大渋滞が発生し、車での移動に支障が出ている。路上の雪は歩行者の信号機を覆い隠すほどに積もり、市民生活に影響が出ている。 JR北海道によると、函館線岩見沢駅―上幌向駅間で、除雪列車が同日午前6時50分頃、大雪のために立ち往生し、社員が手作業で除雪作業を行った。同線や、学園都市線などでは運休が相次ぎ、正午現在で運休は101本になり、約1万5000人に影響が出た。 東日本高速道路北海道支社によると、道央道「江別東―岩見沢―美唄」のIC間の通行止めは11日午前から始まって通行可能だった時間帯は、わずかで、除雪しても、すぐに雪が降り積もり通行できなくなる状態が続いている。
【バンコク鵜塚健】タイ大洪水を機に、近年、存在感が薄れていた三輪タクシー「トゥクトゥク」が復権している。首都バンコクでは急速な都市化に伴い地下鉄や高架鉄道、乗用車のタクシーが普及。「庶民の足」のトゥクトゥクは台数、利用者とも減る一方だったが、浸水地域で見直され、活用する市民が増えているようだ。洪水対策で車体の下にタイヤをつけて改造した車両まで登場した。 トゥクトゥクは屋根付きの三輪バイクのタクシーで、料金は交渉制。地元住民が近距離の移動に使うほか、外国人観光客が物珍しさで利用していた。しかし、大気汚染や交通渋滞の原因になるため、タイ政府は02年に新規の車両登録を停止。便利な高架鉄道や快適な冷房付きのタクシーに客が流れている。 だが、洪水を受け、多くのタクシー運転手が「車が傷む」と浸水地域の通行を避ける中、トゥクトゥクは水しぶきを上げてぐいぐい進んでいく。バンコクで運転歴12年のトイさん(4
東日本大震災で仙台空港が甚大な津波被害を受けた教訓から、国土交通省は21日、空港の津波対策に関する初の指針をまとめた。羽田空港や関西国際空港など海岸沿いの17空港が対象。 津波を想定した避難計画策定のほか、津波情報をいち早く得るための防災行政無線の導入などを検討する。また、津波警報が続き、空港内で避難者が孤立することも予想されることから、食料や毛布の備蓄の必要性も盛り込んでいる。 一方、津波が押し寄せるのを防ぐ護岸整備や、空港用地のかさ上げについては盛り込まれなかった。国交省航空局は「1000年に1度の津波のために耐用年数が数十年しかない護岸を造るのは経済的でない。人命救助はソフト面の充実で対応できる」としている。【川上晃弘】
国と東京、茨城、埼玉、千葉、神奈川の1都4県や経団連など計31機関・団体が20日、「首都直下地震帰宅困難者等対策協議会」の初会合を東京都内で開いた。11月をめどに東日本大震災発生時の帰宅困難者の状況について検証し、来年秋までに具体策を含めた最終報告をまとめる。 共同座長を務める東京都の猪瀬直樹副知事は会合で「民間企業も関わって解決していく必要がある」と協力を呼びかけた。首都直下地震が正午に発生した場合、首都圏では約650万人の帰宅困難者が発生すると懸念されている。【池田知広】
飛島・勝浦港に大量のごみ 大雨で漂着か、定期船は欠航 2011年06月27日 16:00 Tweet 大量のごみが漂着し、定期船が入港できなくなった酒田市飛島の勝浦港=26日(市とびしま総合センター提供) 酒田市飛島の勝浦港内に大量のごみが漂着し、酒田港と飛島を結ぶ定期船「とびしま」が26日午後から、欠航している。23、24の両日に降った大雨の影響とみられる。 漂着したごみはアシやヨシのほか、発泡スチロールやペットボトルといった生活ごみなど。根こそぎ流されたとみられる立ち木もあり、本土側の河川から流出し流れ着いた可能性が高いという。25日夜、島民が漂着ごみが次第に増えていることに気付き、26日になって大量のごみが島全域に流れ着いたことが分かった。 ほかにも島内の中村、法木の両漁港内にもごみが入り込み、特に定期船発着所がある勝浦港は港内全域がごみに覆われている。 同市の定期航路事業所は
年末の週末で多くの人が行き交う中での出来事に、巻き込まれたドライバーは一様に疲れの様子を見せていた。 福島県郡山市から帰る途中の新潟県三条市、会社員鷲本明さん(41)は、25日午後2時過ぎに磐越道の磐梯熱海ICから国道49号に入り、26日午前2時頃に全く動けなくなり、立ち往生する大型トラックの間をすり抜けてUターンし、会津坂下IC近くのコンビニ店の駐車場にたどり着いた。鷲本さんは「エンジンをかけて、30分おきに雪かきをしないと、あっという間に車が埋もれてしまった」と疲れた様子だった。 新潟県の大学に通う次男を迎えに行く途中だった栃木県日光市の主婦、池田由美子さん(55)は、25日夜から国道49号で立ち往生したまま、差し入れのおにぎりなどで車内で一夜を過ごした。この間、バッテリーが上がるトラブルにも見舞われたが、周囲の人がバッテリーをつなぐコードを持っており、助けられた。26日昼過ぎに会津坂
大雪で車300台立ち往生=福島の国道、食料やガソリン配る 大雪で車300台立ち往生=福島の国道、食料やガソリン配る 福島県西会津町の国道49号で25日夜、大型トラックが雪でスリップして上下線をふさぎ動けなくなった。国土交通省郡山国道事務所によると、道路上の積雪のため後続車もUターンできなくなり、同県会津坂下町坂本から西会津町野沢の約12キロの間で車約300台が26日にかけ立ち往生。同事務所職員が徒歩で食料やガソリンを配るなどし、佐藤雄平県知事は同日午後4時、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。 西会津消防署によると、26日午前10時ごろ、立ち往生した車内にいた新潟市の男性(78)が気分が悪くなって病院に運ばれた。 同事務所によると、国道49号では、同県猪苗代町堅田から会津若松市一箕町鶴賀までの約22キロも大雪のため26日未明から通行止めになり、数十台が立ち往生した。 同事務所が除雪作業を
大雪の影響で国道49号上で立ち往生する車両=福島県西会津町で2010年12月26日午後1時54分、本社ヘリから武市公孝撮影 大雪に見舞われた福島県西会津町の国道49号で25日午後9時ごろ、大型トラックがスリップして上下車線をふさぎ、後続車約300台が約12キロにわたって立ち往生したまま一夜を明かした。除雪は26日も難航し、約100台が2日目の夜を迎えた。県知事の災害派遣要請を受けた陸上自衛隊郡山駐屯地は同日夕、隊員約100人を現地に送った。 国土交通省郡山国道事務所はドライバーらに食料を配り、車の給油などを行った。消防によると、70代男性が気分を悪くし、同町の診療所で手当てを受けた。 福島地方気象台によると、福島県内は強い寒気の影響で大雪が降り、26日午前7時までの24時間降雪量は会津若松市で91センチを記録した。【金寿英】
先月9日に運航を再開した猿島航路が、台風の“余波”に苦しんでいる。9月に発生した台風12号の影響で猿島桟橋(横須賀市)の一部が破損。乗降場所を変えてから波しぶきを受けやすくなり、既に4日間の欠航を強いられた。同航路を運航するトライアングルは早期の桟橋復旧を設置者の市に求めているが、破損原因を調査中で復旧までにはしばらく時間がかかりそうだ。 猿島桟橋は9月下旬、台風12号の影響で乗客が乗り降りする内側の浮桟橋構造のフロート部分が壊れて流された。秋の行楽シーズンを迎え、同社は桟橋の外側からと、破損した内側の別の場所からの乗り降りを関東運輸局から暫定的に認めてもらった。 ところが、北側に位置する桟橋の外側は高波を受けやすい。内側を使う場合も先端部分は乗客が乗り降りする際、波しぶきを浴びやすい。同社は朝の第1便が出る前に船を出し、スタッフが安全確認をして当日の運航の可否を決定している。再開した
東海地震が起きたとき、静岡県東部にある富士川河口断層帯が連動して地震を起こす場合があるとの見解を、政府の地震調査研究推進本部(地震本部)が20日、発表した。同断層帯で地震が起きると、地表に数メートルの段差ができるとみている。断層帯は東海道新幹線や東名高速の直下で、本州の動脈が分断される恐れがある。 地震本部によると、断層帯は、駿河湾奥から内陸にかけて複数の活断層が長さ26キロにわたり連なる。また東海地震を起こすプレート(岩板)境界が海底に現れた駿河(南海)トラフと隣接する。このため連動して地震を起こすかどうか議論されていた。 これまでは、同断層帯による地震は1500〜1900年に1回しか起きず、百数十年に1回の東海地震と比べて間隔が長いことなどから、別々に地震を起こすとみられていた。 しかし、最近の地質調査で断層帯でも150〜300年に1回、地震が起きていた可能性が判明。規模も同断層
山梨県早川町雨畑で土砂崩れで県道がふさがり5集落83戸の住民160人が孤立しているため、町などは26日、県道沿いのダム湖「雨畑湖」で、住民の足となるボート(4人乗り)の運航を始めた。 町の依頼を受けて、湖を管理する会社が無償で引き受け1日5回、住民を無料で運ぶ。買い物のため乗った同町雨畑の主婦、望月綾さん(28)は「ボートを下りた後の移動が不便。早く復旧してほしい」と話した。知人に頼んで、借りた車をボート下り場に止めておいてもらったという。 現場では23日夜に県道ののり面が崩れ、復旧予定だった25日にさらに大規模な崩落(幅20メートル、高さ60メートル)が起き、県道が完全に埋まった。復旧のめどは立っていない。【山口香織】
チリ大地震の津波の影響で、乗客計201人を乗せたフェリー2便が海上に8時間余り足止めになった問題で、南海フェリー(本社・和歌山市)は1日、徳島新聞の取材に対し「見通しが甘かった」と出航判断にミスがあったことを認めた。徳島、和歌山両港には当時、避難勧告が出ていたが、同社は津波の影響を過小評価。ダイヤに大きな支障は出ないと判断し運航に踏み切っていた。 気象庁は28日午前9時33分、徳島、和歌山県を含む太平洋沿岸全域に津波警報を発表。これを受け、徳島小松島港長(徳島海上保安部長)は同9時50分、フェリー会社などに避難勧告を出し、大型船舶は港外で待機するよう求めた。和歌山港でも勧告が出た。 避難勧告に法的拘束力はなく、通常、船会社は独自に安全性を判断し出入港の可否を決めている。南海フェリーも、同10時50分和歌山発(午後1時徳島着)、同11時徳島発(同1時和歌山着)までの上下8便を通常通り運航
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