志は高かったが運営資金で行き詰まり 校舎一角に「華僑東海小学校」も開設 ――中華交通学院に関わった愛知華僑総会会長の丁秀山さんに聞く 中華交通学院に関わった当事者の話を聞くことができました。同学院の教員(講師)で、安藤百福理事長、呉主恵院長の秘書的な役割を果たしていた愛知華僑総会会長の丁秀山さん(87)です。丁さんは中国青島出身で、名城大学の前身である名古屋高等理工科講習所が創立された1926年生まれ。北京大学で政治学を学んだ後、日本留学を目指して来日、早稲田大学で呉主恵氏と知り合い、中華交通学院創立に参画しました。中華交通学院の閉校後は、南山大学講師、名古屋大学外国人教授、中京大学教授を務め、名城大学でも非常勤講師として1996年4月から2001年3月まで、法学部で中国語を教えました。 ――呉主恵氏との出会いを教えてください。 北京大学を卒業して日本で勉強をしようと思いましたが、戦争中で