スマホのカメラを使って空気の流れを見られるアプリが興味深いと国内外から注目が集まっています。開発者に仕組みについて聞きました。 スマホカメラで空気の流れを可視化 アプリを開発したkambara(@kambara)さんが、スマホカメラを使って空気の流れを映し出す映像を公開。背景に砂嵐のディスプレイを設置し、ドライヤーから出る風を画面に映します。 ドライヤーのスイッチを入れると、スマホの画面上では黒の背景に先端から勢いよく白い影が噴き出します。蛇口から水が流れるように、吹き出し口から、風が流れ出していることが分かります。肉眼では見えないものが写る様子に、これはすごいと驚いてしまいます……! ドライヤーだけ見えている スイッチオンにすると風が発生 空気の流れが視認できる また、ドライヤーのように激しい空気の流れだけでなく、保冷剤から出る冷たい空気がゆっくりと下降する様子も確認できます。どうして目
あきらめなかった研究 みんな心を動かされた 基礎研究こそ大きな力 「私は中学3年から今まで、金属球の転がり摩擦という基礎物理分野の実験を続けております」。大手ゼネコンの竹中工務店の社長あてに手紙を書いた高校生がいます。全国の高校生・高専生による科学技術のコンテストで竹中工務店賞を受賞し、お礼を伝えるためでした。書いた手紙がもたらした思わぬ展開を取材しました。 あきらめなかった研究 手紙を書いたのは、東京都町田市の玉川学園高等部3年の浅倉ゆいさん(17)。浅倉さんは昨年12月にあった第18回高校生・高専生科学技術チャレンジ「JSEC2020」(朝日新聞社、テレビ朝日主催)で、竹中工務店賞を受賞しました。 テーマは「レールの上を転がる球の摩擦力の研究」です。物理の教科書には摩擦係数は速度に依存しないとあるのに、実際に球を転がして計測すると速度で摩擦係数が変化してしまうのはなぜか。その原因を探ろ
米Alphabet傘下の英DeepMindが、遺伝子配列情報からタンパク質の立体構造を解析するAI「AlphaFold v2.0」(以下、AlphaFold2)をGitHub上で無償公開し、ネット上で注目を集めている。Twitterを利用する生物系の研究者からは「革命的な成果だ」「これからの研究の前提が変わっていく」など、AlphaFold2の予測精度に対して驚きの声が相次いだ。 なぜAlphaFold2はこれほどの驚きや賞賛をもって迎えられているのか。タンパク質構造解析の難しさをひも解く。 未知の部分が多いタンパク質の構造 タンパク質は数十種類のアミノ酸からできており、配列によってさまざまな性質に変化する。例えば筋肉、消化酵素、髪の毛はそれぞれ役割が異なるが、いずれもタンパク質で作られている。タンパク質の構造が分かれば、生体内の化学反応の理解が進む。アルツハイマー型認知症やパーキンソン病
人工光合成の効率を世界最高水準まで高めることに成功した、豊田中央研究所の「人工光合成セル」=21日午後、愛知県長久手市 トヨタ自動車グループの豊田中央研究所(愛知県長久手市)は21日、太陽光を使って水と二酸化炭素(CO2)から有機物のギ酸を生成する「人工光合成」の効率を世界最高水準まで高めることに成功したと発表した。過程でCO2を材料とするため脱炭素化につながるほか、生成したギ酸から水素を取り出し燃料電池の燃料に使うこともできる。早期実用化を目指す。 豊田中央研究所は2011年に、水とCO2のみを原料とした人工光合成に世界で初成功。当初は太陽光エネルギーを有機物に変換できる割合が0.04%だったが、改良を重ね7.2%まで向上させた。植物の光合成の効率を上回るという。
「無」のひとつのかたちである「真空」。物理学の世界では、大気圧よりも圧力が低い状態と定義されますが、古くより人々は「何もない空間」についての思いをめぐらせてきました。古代ギリシアではデモクリトスが真空の存在を主張し、アリストテレスはそれを否定したうえで、後に真空嫌悪(horror vacui)と呼ばれることになる考えを残しました。 近代以降、実際に真空状態がつくれるようになってからは、真空技術は科学、産業、医療、とさまざまな分野を支えてきてました。例えば、病院でレントゲン撮影ができるようになったのも、エジソンが電球を発明できたのも、お茶の間に万国博覧会の映像が流れたのも、魔法瓶の中のお茶が冷めないのも、宇宙の仕組みが少しずつわかってきているのも、真空技術のおかげなのです。 この展示では、真空の科学的な基礎から歴史的な背景、わたしたちの日常への関わり、また、現在東京大学で行われている真空を用
日本学術会議は、我が国の人文・社会科学、生命科学、理学・工学の全分野の約84万人の科学者を内外に代表する機関だとされ、210人の会員と約2000人の連携会員によって組織されている。学術会議(1948年発足)は文法経理工農医の7部会で構成され、各部会会員は研究者の直接選挙で選ばれるという民主的な研究者代表機関であり、当時は「学者の国会」とも呼ばれていた。 しかし、学術会議のこうした民主的性格を嫌った政府・自民党の手で1983年に日本学術会議法が改正され(政府の文教政策・科学技術政策に批判的な会員が多かったので)、会員選出方法が研究者の直接選挙から学術研究団体(学協会)の推薦にもとづく首相任命に変更された。以来、学術会議は研究者からすっかり乖離した遠い存在となり、人文・社会科学分野はともかく、工学分野などでは(それ以前もそうであったが)いわゆる「学会ボス」といわれる大物しか推薦されないシステム
生命はシステムとして理解できるか? 「システムバイオロジー」って何だろう? システムバイオロジーというのは、不思議なジャンルである。そのタイトルからは、何をどうやって研究するのかが解らない。 通常、研究分野を表すタイトルとしては、対象となる生命現象か、あるいは研究の手法が使われる。前者であれば、細胞学、発生学、免疫学などが例だし、後者は、X線生物学、数理生物学、分類学などだ。実に解りやすい。 一方、「生命をシステムとして理解する」というのがシステムバイオロジーの定義だが、この定義は研究の対象も手法を特定しておらず、あえて言うなら「思想」に近い。 さらに、「システム」というあいまいな言葉は、いろいろに解釈できそうだから、この「思想」はほとんどの生命科学研究に当てはめることが可能だ。自己申告制にすれば、どんな研究も「システムバイオロジー」を名乗ることができてしまう。 だから、生命科学
Tweet下記は、2011年3月末に執筆し、 岩波書店「科学」2011年5月号・科学時評欄に掲載されました。 東日本大震災から4年。ウェブにアップしておきます。 —- 3月11日午後2時46分、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」が発生した。地震の規模はマグニチュード(M)9.0。大津波をもたらし、甚大な被害を日本全体に与え続けている。 直接被害を被った場所の一つ、宮古市田老には高さ10m、長さ2kmを超える「田老万里の長城」とも呼ばれる大防潮堤があった。しかし津波は10mの防潮堤を超え、町を破壊した。田老だけではない。釜石の湾口防波堤など各地で津波を想定して設置されたハードウェアが想定仕様を超える力に圧倒され、沿岸地域に集落があった地区は壊滅した。 世界有数の豊かな漁場だった海が、どす黒い濁流に姿を変えて触れたもの全てを破壊する姿は、日本を戦慄させた。 死者行方不明者は3
ノーベル賞受賞者じゃない研究者の緊急討論会へのはてなブックマークへコメントいただいたことにつき、以下のようにshowgotchさんへお伺いした。 > showgotch 科学のモノ的価値、人文社会的価値="技術:テクノロジー"でしょうに。言葉をもっと整理しないと本当の問題は見えてこない気がする もし、showgotchさんにお時間があるのでしたら、上記コメントに関してもうすこし解説をいただきたいです。たぶん、私が書いた科学の定義「獲得した知識を後世に整理した形で残していく営み」が不適切であるという指摘なのだと思いますが、私の定義はどういう観点からみると不適切であるのか、また、showgotchさんの定義はどうして、私の定義よりも適切であるとお考えなのか、ご教示いただければさいわいです。 そして、以下の返答エントリーをいただいた。 技術教師ブログ:科学研究費事業仕分け問題を教育で解決する現時
革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)とは、実現すれば産業や社会のあり方に大きな変革をもたらす革新的な科学技術イノベーションの創出を目指し、ハイリスク・ハイインパクトな挑戦的研究開発を推進することを目的として創設されたプログラムです。(実施期間:平成26-30年度) 最先端研究開発支援プログラム(FIRST)における研究者優先の制度的優位点と、研究開発の企画・遂行・管理等に関して大胆な権限を付与するプログラム・マネージャー(PM)方式の利点を融合した、新たな仕組みを特徴としています。 革新的研究開発推進プログラムの概要について(PDF形式:110KB) 各プログラムの成果概要(PDF形式:888KB) Summary of Each Program's Achievements(PDF形式:983KB) 革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)終了時評価報告書(PDF形式:173
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プロバイオティクスから防護具、清潔な水の供給から更なる電子機器のスマート化、高速化に至るまで、 デュポンはサイエンスとイノベーションを駆使し、人々が日常生活で使用するさまざまなものを形にしています。 世界をより安全で健康で暮らしやすい場所にするために、日々取組んでいます。
関連ページ 教育 | 工業・産業 | 東京文映 振動の世界(英語吹き替え版) 受賞歴 第12回 科学技術映画祭優秀作品賞 第9回 日本産業映画コンクール奨励賞 1971年 教育映画祭企画賞 第3回 国際科学映画祭入賞 第12回 国際産業映画祭入賞 第27回 教育映画コンクール金賞 作品概要 制作:東京文映 企画:神鋼電機 1971年 カラー 29分 大自然の振動、波と船、地震と建物、風と吊橋、大気と自動車、レールと鉄道車両、機械と振動、振動の利用など、現代の科学技術がどのような振動と取り組んでいるか、またどう対処しているかを描く。振動の応用面にまで触れている。なかなかの力作である。 1940年11月7日、振動工学史上の一大事件が起こる。 世界3位の吊り橋タコマ橋(米国)が、風速わずか19mの風で共振し、崩壊した映像である。 当時のニュース映画の映像ではなく、近隣の写真屋さんが撮影した貴重な
1.国立研究開発法人の位置づけ 研究開発法人は国家戦略に基づく基礎研究や国家基幹技術等の研究開発に取り組む主体であり、我が国の国際的な知的優位性を確保する拠点である必要がある。 ■研究開発法人は、我が国が国際競争に打ち勝つため、世界トップレベルの研究拠点となって科学技術・イノベーションを創出する。 ○研究開発法人は、世界的なブレイン・サーキュレーション(頭脳循環)の中で優秀な研究人材を引き付けるような拠点とならなければならない。(鈴木文部科学副大臣) ○現行独法の課題を解決しながら、「国の期待」を実現していくための切り札となるとともに、世界経済における日本の競争力を高め、日本の製造業のグローバル競争力向上に貢献する活動や、先端性が高く、不確定要素が多いため、リスクの検討と解決に期間を要するような研究開発を推進して欲しい。(児玉 三菱重工業技術本部副本部長) ○科学技術の領域における研究開発
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