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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/f-ryota (1)

  • 文学のグローバル化について - 仮想算術の世界

    今月号の『ユリイカ』は「新しい世界文学」という特集を組んでいる。とはいえ、そのなかに収録された座談会の論調が典型であるように、それはむしろアイロニカルなニュアンス、つまり「世界文学という概念そのものがもはや古いのではないか」という反語的意味を強く帯びている。これはごくまっとうな認識であり、僕もまったく異存がない。そして座談会では、その認識のもとで、多くの海外小説が紹介されている。 ところで、こういう座談会を読むにつけ、僕はやはり日というのはとても“いい国”だと強く感じてしまう。たとえば、いまもし中国で「世界文学」について座談会を組んだとしたら、おそらく彼らはごくストレートにグローバル化の問題を語るだろう。なぜなら、彼らにとって外国文学というのは、端的にアメリカでベストセラーになった小説のことだからだ。具体的にそれはマークース・ズーサックであり、カーレド・ホッセイニであるのだが、そういっ

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