山口智美 官製「ジェンダー」が下りてきた!:「ジェンダー」「ジェンダーフリー」の定義をめぐる闘争と行政・女性学・女性運動 は、「フェミニズムの歴史と理論」サイト内に移動しました。
ジェンダーフリー概念から見えてくる女性学・行政・女性運動のサイトに、山口智美さんの「官製『ジェンダー』が下りてきた!:『ジェンダー』『ジェンダーフリー』の定義をめぐる闘争と行政・女性学・女性運動」財団法人日本性教育協会 (JASE) 『現代性教育研究月報』2006年1月号掲載を掲載した。以下でお読みください。http://homepage.mac.com/tomomiyg/kanseigender.htm この論考の著しい点は、女性運動論の観点から、「ジェンダー」「ジェンダーフリー」政策をレビューしている点にある。これまで「ジェンダー」や「ジェンダーフリー」について数多く論じられているが、女性運動の歴史を押さえて書かれたものがどれだけあっただろうか。皆無に等しい(あると思う方はじっくりみてほしい。女性運動について書かれていると思っていたものの多くが行政の施策と女性運動との区別をしていない、
科学史MLで面白い議論。サイエンス・ライター側と科学史・科学論の側とわかれて、前者が大江氏に同情し、科学史・科学論の研究者も似たようなことをやっているじゃないか、こっちは生活がかかっているんだ、という攻撃をしている。どうせならそこで意見を述べたほうが良いのかもしれないのだが、あの議論に巻き込まれるのはいやだからここでこっそり書いておく。 今回の事件をアカデミックな科学史からフリーランスのサイエンス・ライターへの圧力、ととるのは、恐ろしく不毛なことだし、それは同時に科学ライターがあたかも自分たちが科学史研究者の研究を利用せずにはやっていけないかのように錯覚している印象を与える。実際には、日本の科学史などたいしたことはないので、有能なサイエンス・ライターならいくらでもオリジナルな情報を収集できるのだ。そういった人たちが大江氏と自分を置き換えて心配する必要は皆無だろうと思う。なによりも残念のなの
民主党男女共同参画委員会の活動報告サイト。女性候補擁立プラン・男女共同参画政策・委員会メンバー・イベントなど9月12日、民主党は次期(第45回)衆議院総選挙の第一次公認候補者187人の名簿を発表しました。 このうち、女性の公認候補者は15人です。 |女性候補者一覧へ| 女性議員ネットワークの近畿・中国ブロックの共催による研修会が6月30 日、兵庫県神戸市の民主党兵庫県連・会議室で開催されました。第3回となる今回のテーマは「議論に強い女性議員になる」。6月議会が重なる多忙なスケジュールをぬって、各地から議員が集まり、半日にわたって研鑽を積みました。 |続きを読む| 5月17日(土)、福岡県連内で男女共同参画に関する学習会が開かれ、民主党男女共同参画推進本部長代理の小宮山洋子衆議院議員が講演しました。小宮山本部長代理は、わが国の男女共同参画政策の現状認識から問題点、今後の展望を説明し、男女共
"クリスマスの歌なんか聞こえない - フェミニズムはみんなのもの!" http://d.hatena.ne.jp/under-the-dog/20060318/p1 少し気になった(批判というわけではないです)のが以下の部分。 個人的に、フェミは女性のみならず男性をも楽にする学問だと思っています。(女性だけの物じゃないから「フェミニズム」じゃなくて「性差学」とかそういう名前にした方がいいかもしれないんじゃないかなー。素人考えですけどね)が、現在のフェミニズムは「強い女」を庇う方向に特化されていて、私みたいな「ダメ女」にはあんまり有効じゃないみたいだ(苦笑) 感想を。 フェミニズムは誰のもの? フェミニズムが誰のものか、というのは、やはり第一に「女性」のものであると、私は思う。頭から「みんなのもの」というように考えてしまうと、フェミニズム(「女性に不利益をもたらす差別の撤廃、男性と同等の権利
トランスセクシュアル業界(というと語弊があるな、TSコミュニティとでも言っておこうか)の方言として、「パス」(パッシング)と「リード」という言葉がある。これは米国のトランスコミュニティで長年使われてきた言葉で、日本でもほとんど同じ意味で使われているようなのだけれど、最近その用法が一般的なこれらの言葉本来の意味からかなり倒錯していると思うようになった。 その前に、コミュニティについて詳しくない人のために、一般的にコミュニティ内でこれらの言葉がどのように使われているのか紹介しておく必要があるかもしれない。以下に、日本語による用語集として容易に見つかったものから「パス」と「リード」がどのように紹介されているか挙げて行く。(その他の用語が分からなければ、たくさん用語集を紹介しているので納得がいくまでリンクをたどって調べてください。) 資料(1)米澤泉美さん「とらんすてくにかるたーむひとこと解説集」
以前、http://d.hatena.ne.jp/june_t/20060309/p2 で取り上げた内容の続き。某所に書いたものだけど、こちらにも転記しようと思ってずっと放置していた。 あれこれブログ界隈を見ていて、どこで読んだか忘れたけど、「『科学とジェンダー』というテーマで安価な入門書がない」ことを指摘する記事を見た。絶版本で参考文献とされている本がのきなみ2,000円オーバー(シービンガーの訳本などは5,000円オーバー!)であり、一般には手の届きにくいものであるのに対し、ブルーバックスはほかの新書と比べるとやや高めではあるが、この本は税別なら1,000円を切れている。だから、絶版にしない価値があるのでは、ということらしい。(もちろんそのままの形で出し続けるということではなく、なんらかの手段を講じた上でのことだろうが。) ただ、わたしが見るところでは、今回絶版になった本は、「科学とジ
「高校教科書検定:父子・母子家庭に意見相次ぐ」 この記事には載っていませんが、2つの教科書から「ジェンダーフリー」が「明確な定義がない」と削除。この件については、30日の日本経済新聞朝刊が詳しかったので、一部引用。 検定結果発表、修正「家庭科」で最多、家族・結婚観、多様化で注文。 今回検定で教科書一点当たりの修正意見が最も多かったのは家庭科。百二十四・二カ所と二位の理科の百七・二カ所を大きく上回った。家族や結婚を巡る価値観の多様化に関する記述に神経をとがらせたようだ。 家庭総合では二点の教科書が「結婚のプラス面とマイナス面」を考えさせる課題学習を盛り込んだところ「プラス・マイナスという分け方が理解しがたい」との意見が付いた。一社は削除し、一社はよい面だけを考えさせる課題に変更した。 教科書会社側は「結婚するかも含め、自分らしく生きるとはどういうことかを考えさせようとした」と話す。文部科学省
朝ご飯を食べていて、ふと外を見たら、近くのマンションの3階の部屋が燃えていた。びっくりした〜〜。私が気付いたときには消防車がたくさん集まっていたが(なぜ気付かない)、それからすぐに鎮火した。3階と4階の部屋がすごいことになっている。うちの下の階が燃えていても気付かない、ってことはあるのだろうか(ありそう)。 こないだ購入したNew Perspectives in Healthcare Ethics: An Interdisciplinary and Crosscultural Approach (Basic Ethics in Action)。倫理に対するフェミニストアプローチは、読んだときは「そうか〜」と思いつつ、実際にどの現場で倫理が使われているのかピンと来なかった。が、ここだったのか〜という文献がブログで紹介されていた。 ●ナラティブエシックス普及委員会 フェミニストモデルの倫理コン
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日本の男色といえば、寺院の稚児か、武士の衆道かを思い浮かべるのが普通ではないでしょうか。 かつては、「日本の男色は女色を禁じた仏教寺院にはじまる」などということがいわれておりまして、男色は女色の代替え品的存在とされていましたが、それは、西洋的な価値観からの評価にすぎません。 キリスト教圏における男色というのは、過去において、あきらかに悪であり罪であり、近代にいたっても、変態性欲、つまり病気だと評価されていました。 だからこそ、西洋文明圏では、公然と、深刻に、「同性愛差別をなくせ」などという運動が、繰り広げられることとなりました。 現代に生きる私たち日本人も、この西洋的な価値観を受け入れていますので、ほんの百年数十年前までの日本では、男色はけっして日陰の存在ではなく、きっちり、社会制度に組み込まれた行為だったと聞きますと、信じられない思いがいたしますし、想像もつかない異世界のようです。 しか
今日は本の感想である。取り上げるのは3月に刊行されたばかりの『続・はじめて学ぶ ジェンダー論』伊田広行著(大月書店)である。『はじめて学ぶ ジェンダー論』の続編ということだ。「ジェンダー」や「ジェンダーフリー」「セクシュアリティ」などについてフェミニズム研究などの成果を引き継いだ書とある。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4272350218/250-3073010-1026611 大変興味深いテーマなのでしっかり読もうと思ったが、ちょっと読み進めるだけで、「スピリチュアル」「<たましい>との交流」などがやたら強調され、ジェンダー論とは無関係な言葉があちらこちらに出てくる。細木数子や江原啓之ならちょっと恥ずかしいけど、この本なら・・と女性読者が手に取る自分探し本の一種かと思ったくらいだ。 この本は、歴史的な視点を欠いているし、また「ジェンダー
はじめに 雑誌は一般書籍に比べ気軽に手にする機会が多く、特にファッション雑誌は私たち女子高生の必須アイテムである。そして雑誌に掲載されている服装をまねしたり、モデルのようになりたいと憧れを持つのは女性ばかりではない。その中には雑誌に掲載されている通りにしていれば、女性は男性に、男性は女性に良い印象を与えられると考える人もいる。女性ファッション誌には男性に求められる女性像、男性ファッション雑誌には女性に求められる男性像が掲載されていると思い込んでいるのである。しかし、本当にそうなのか。私たちにとって、女性が求める男性像と男性がこうありたいと願う男性像、男性が求める女性像と女性がこうありたいと願う女性像とでは違いがあるのではないか。もし違いがあるのならばどう違うのかをここで明らかにしていきたい。 分析の対象とした雑誌はたいていの書店やコンビニエンスストアにあり、一般的によく読まれていると思
アンジェリク [文庫コミック] コミック 1-3巻完結セット メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る私だめなんですよこういう作品の目的(伝えたいこと)と作品の本質(魅力・面白み)が全然合致していない漫画。代表的な例でいえば『ONE PIECE』の国を救う物語とルフィの「国は知らねェ」っていう態度のすれ違いで、もちろんルフィは360度回転してなんだか格好良いんだけど、たて続けに国救いの話になったのでアバラスタやエネルのあたりでとっても食傷気味になってしまったのです。 それで木原敏江さんはまだまだ勉強中なので、変なこと言っていたらゴメンナサイ。例えば木原さんの最新作『杖と翼』を面白くよませていただいたんだけど、そういう噛み合わなさみたいなのは気になっていたわけで。この話はフランス革命後の、革命派の貴族を主人公に据えているんだけど、その子が、義理の父親の国であり身分制度がまだ残る
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