承前*1 「物語の力」http://d.hatena.ne.jp/nessko/20110730/p1 村上春樹のオウム真理教事件を巡る文章をちゃんと読んでみる必要があるなと先ず思った。麻原彰晃が発する「物語の力」によってオウムのテロは惹き起こされたという視点*2 さて、 物語の力、というと、ノルウェーのテロで犯行を認めたアンネシュ・ブレイビク容疑者は、何年も前から準備を始め、テロの直前までずっとその過程を日記のように書き続けていたことがわかっている。単独犯と見られているブレイビクだが、長い犯行準備期間中、彼を支え続けたのは、自らが編んだ物語だったのではないだろうか。 報道されたものを読む限りは、ブレイビクを支えた物語は、日本でいえば『正論』や『ムー』、またはネトウヨブログに書かれているのと似た、白人向けの極右ロマンでしかない。キッチュでばかばかしい代物だが、なぜばかばかしいとわかるのかと