宮城県石巻市の石巻赤十字病院で、去年8月、医師が、呼吸困難に陥った患者の胸に刺した針を抜き忘れて死亡させる医療ミスがあり、病院は4日、記者会見を行い、謝罪したうえ、再発防止を徹底したいと述べました。 石巻赤十字病院によりますと、去年8月、がんを患っていた宮城県美里町の当時50代の女性が呼吸困難になり、病院に搬送されました。 当時、循環器科に勤務していた20代の男性医師が、心臓を包む「心のう」と呼ばれる袋にたまっていた液体を抜くため長さ7センチほどの針を刺しましたが、その後、針を抜き忘れ、女性はおよそ21時間後に死亡したということです。 病院は当初、死因を「がん」としていましたが、東北大学病院に依頼して調べた結果、針が心臓を傷つけて死亡させた可能性が高いことが分かりました。 病院によりますと、去年8月は震災の影響で救急患者が倍増していたということで、男性医師は「疲れてプレッシャーを感じていた