「"Xデー"も、もう間近だな……」 地上アナログ放送が終了し、デジタル放送へと完全移行する7月24日を目前にしたある日。我らが熱血バイヤー! 細川茂樹は、潮風の香りが漂う東京・品川を訪れていた。 昨年末の「家電エコポイント商戦」では薄型テレビが爆発的に売れ行きを伸ばし、"1億総薄型テレビ時代"へ突入しようとしている。もはや待ったなしの「地デジ完全移行」は、その最終章をどのように締めくくるのか。そして、デジタル時代のテレビの姿は、どのように変わっていくのだろうか……。 「画質、音質、デザイン、そして極めつきは3D。確かにテレビはこの10年足らずの間に、目を見張るような進化を遂げた。でも、俺たちの生活は本当に変わったのか……」 熱血バイヤー! 細川茂樹は、家電の王様である薄型テレビの存在に何か引っかかるものを感じていた。1997年にプラズマテレビが登場してから約14年。その間に液晶テレビが大型