中島 恵 ジャーナリスト 1967年、山梨県生まれ。1990年、日刊工業新聞社に入社。退職後、香港中文大学に留学。1996年より、中国、台湾、香港、東南アジアのビジネス事情、社会事情などを執筆している。 この著者の記事を見る
知的基盤を奪われる武雄市民 / 記事一覧 「50年後に楽しみを得たければ木を植えよ、100年後に楽しみを得たければ人を育てよ」1970年代の始め旧武雄市3代目市長本山昌太郎と収入役石井義彦(後に5代目市長)は、武雄市文化施設群構想を発表した。日本最初の大砲を鋳造し日本近代化の先陣を執った武雄領主、鍋島茂義侯の顕彰(※)、その屋敷跡の再生とその周辺に歴史・文化・教育施設を配置する壮大な群計画であった。※けんしょう、功績や善行などを広く世間に知らしめること 茂義侯の屋敷跡には大小ホール・集会施設・公民館・青少年ホームからなる武雄市文化会館を建設した。その後、競輪事業の売り上げ減や地方自治体財政困窮化の中で、日本を代表する武雄の蘭学資料を収蔵する資料館と図書館の建築は、その文化会館の建設から遅れること24年・2000年10月、ようやくオープンに漕ぎ着けたのである。 この図書館・歴史資料館の設計
地域主権を考える―武雄市図書館・歴史資料館問題から / 記事一覧 7月4日に「武雄図書館・歴史資料館を学習する市民の会」(以下「会」)を立ち上げ3か月が過ぎた。今回の問題は「図書館そのもの」と「地方政治行政のありかた」と、二つに分けて整理したいが後者の問題が大きいと思う。7月の立ち上げから、すでに10回のコア会議や市民学習会を行い、その間に、市議会に対する2回の公開質問状と9月議会には請願書なども提出してきた。一方で「会」のウェブサイトを立ち上げ、私たちの行動と収集した資料を公開している。その意図は図書館・歴史資料館問題の継続と、市民のまちづくり学習のコアとして、さらに、県内外の皆さまからも情報・ご教示をいただきたいと考えているからである。URL: http://takeolib.sblo.jp/ 私たちの図書館については、人口5万人(建設当時は3万人)の町で自然景観も含めて、これだけ美
「日中関係が微妙なこういう時期、AKB48が好きだっていう若い中国人はすごくプレッシャーを感じるわけですよ。ほら、だって、彼ら一人ひとりは自称『プチ日本評論家』なわけですからね。板挟みになって、正直つらかったと思います」 あれは9月中旬、日経ビジネスオンラインから「えっ、『日本は中国と戦争したがっている』って?」の執筆を依頼されたころだ。尖閣問題で反日デモが激しく燃え上がる中、以前取材を通して知り合った王一凡(29歳)と再会した。彼は、私が王に会った目的(尖閣問題についての意見)とは一見、無関係かに思える内容をいきなり話し始めた。 その話とは、「AKB48はなぜ、中国でこんなにも人気があるのか?」についてである。 王は以前、中国で雑誌記者をしていたことがあり、日本のオタク文化に非常に詳しい。 「中国でAKB48のファンは、百度(中国の大手ネットサービス)のBBSユーザーだけで約10万人、実
(CNN) 10代の米人気歌手、マイリー・サイラス(Miley Cyrus)やジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)の手紙には、その傾向がはっきりと見てとれる。手書き文字のひどさだ。有名人の「10代の自分への助言」を特集した本に掲載された2人の手書き文は乱雑で、筆記体のサインに至っては、かろうじて判読できる程度だ。 カナダの芸能記者ジャスティン・キング氏によれば、10代のスターたちの字が下手なことは業界に知れ渡っているという。キング氏は「30代以上の芸能人のサインはもっとずっと読みやすい。しかし、(10代の)若手世代に至っては、名前の頭文字と、サインにくっついているハートマークが読み取れればいい方だ」とこきおろす。 米国ではほとんどの州で筆記体が必修ではなくなった。約46州は筆記体を必修としない教育課程を採用。インディアナ州は先ごろ、秋から始まる新学期では、筆記体の必修を廃止
・リスクに背を向ける日本人 社会学者 山岸俊夫氏と、日本通のハーバード大学社会学部長メアリー・C・ブリントンによる日本社会論。日米を代表する研究者が、両国民のリスクへの向き合い方の比較を通して、現代の日本社会が抱える問題を読み解く。労働市場、教育、少子化、セーフティネット、男女平等などの観点から、行き詰った現状の突破口を見出そうとする対話。 1 何かを得ることに向かって行動する加点主義のプロモーション志向 2 何かを失うことを避けるように行動する減点主義のプリベンション志向 調査からもアメリカ人には後者が多くて日本人には後者が多い(世界一という結果も)ことがわかっている。日本人は自分の力で状況を変えるために積極的にリスクをとりにいくことが苦手である。リスク回避志向で、自分で決められず、周りの目を気にする。だが、二人はそれを単純な心の問題、気のもちようとは見ない。 「アメリカに住んでアメリカ
千葉県八千代市の私立秀明八千代中学・高校で、英語担当の教師が、授業中に生徒が解答ミスを重ねると、人が首をつっている姿を連想させる絵を黒板に描いていたことが、複数の生徒や卒業生の証言で分かった。同校では08年に校内で生徒が首つり自殺しているが、その後も続いていたという。亡くなった生徒の両親は「こうした指導は問題だ」と憤っている。【伊藤一郎】 複数の生徒や卒業生の証言によると、英語を受け持つ外国人教師は、生徒が質問に答えられなかったり、間違った解答をした際、黒板に線や円を1本ずつ描き、ミスが続くと首つりを連想させる絵を完成させる行為を少なくとも07年から続けていた。 ◇遺品の教材プリントにも 一方、08年11月に校庭の木に首をつって自殺した中学3年の男子生徒(当時15歳)の両親によると、遺品である教材のプリントにも首つりを連想させる絵が描かれていた。通夜の際に両親が友人に見せたところ「英語の授
このへんの話題について。はてな匿名ダイアリー:勉強が出来る=頭がいい?404 Blog Not Found:勉強が出来る=何がいい? 小学生のころ、学校のテストで苦労したことはなかった。「勉強ができる」子供だったと思う。 保育園児のころから本を読むのが好きだった。絵本も、図鑑や「かがくのとも」も好きだった。本を開くと、自分の知らない世界や、なぜかなつかしく感じられる世界に、体ごと入り込めるのが好きだった。幼児教育の類はまったく受けていなかったけど、何かのごほうびにねだるものは、たいてい本だった。 小学校に入学して、真新しい教科書をどっさりもらったときは、ほんとうに嬉しかった。《これだけの新しい世界が、私を待っているんだ!》嬉しくて嬉しくて、教科書を次々めくって読んでいたら、新入生の世話をしに来た6年生が、「おまえ、ほんとうに読めるのか?」と言った。くやしいので音読してやったところ、「じゃあ
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