中信地方と新潟県を結ぶ地域高規格道路「松本糸魚川連絡道路(松糸道路)」計画を巡り、県と安曇野市は1日夜、市内の新設区間の詳細なルート案などについて地域住民に説明した。これまで幅50メートルのルート帯案を「最適」として公表していたが、さらに絞った幅9・5メートルのルート案を提示。県の担当者は「年内の…
中信地方と新潟県を結ぶ地域高規格道路「松本糸魚川連絡道路(松糸道路)」計画を巡り、県と安曇野市は1日夜、市内の新設区間の詳細なルート案などについて地域住民に説明した。これまで幅50メートルのルート帯案を「最適」として公表していたが、さらに絞った幅9・5メートルのルート案を提示。県の担当者は「年内の…
JR東海が、下伊那郡大鹿村でのリニア中央新幹線トンネル工事で発生した残土について、同郡松川町の松川インターから中央道経由で伊那市へ運ぶ計画を進めていることが5日、分かった。両町村を結ぶ県道の改良が終わった後の来年8月にも、このルートでの搬出が始まる見込み。多くの大型車両が伊那市まで複数市町村の一般道を通るのを避けられる一方、松川町中心部を頻繁に通行する形になり、生活への影響に懸念もある。 残土運搬の計画についてJRは同日、町役場で開いた非公開の町議会リニア対策特別委員会で説明。運搬車両の通行が想定される町内5地区を対象に住民説明会を進めている。取材に中央道利用の計画を認め「松川インターに至る運搬経路については関係自治体、地元住民と調整している」(広報部)としている。 JRが説明会で示した資料によると、松川町内を走る運搬車両の経路は3ルート。町役場前を抜ける県道松川インター大鹿線を走るほか、
茅野市が蓼科湖畔で整備を進めてきた「道の駅ビーナスライン蓼科湖」が17日、全面オープンした。県内52番目で、同市では初めての道の駅。湖を望む木造平屋の休憩展望室を核に、地元農産物の直売所やソフトクリーム店を備える。初日から多くの来訪者でにぎわった。 午前11時からの記念式典には、運営や集客を担当する蓼科観光協会などの関係者30人余が出席。今井敦・茅野市長は「高原と湖のベストマッチングを感じてほしいという地元の人の思いが込められている」と述べた。直売所は野菜や果物に加え、豆腐などの加工品を販売する。 この日は、記念にバラの切り花千本が配られた。友人と訪れた近くの女性(65)は「周辺の観光客は減っていて寂しい気がしていた。にぎやかになることを期待したい」と話した。道の駅の記念スタンプには、湖畔からの風景と八ケ岳連峰の「北八ケ岳ロープウェイ」が描かれている。 (7月18日)
新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の全都道府県への拡大を受け、JR東海は23日、県内のリニア中央新幹線南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)の工事を25日から中断すると明らかにした。中断の期間は決めておらず、「今後の情勢を踏まえて判断する」(広報部)としている。 同社は22日時点で東京、神奈川、岐阜、静岡の4都県で一部の工事を中断。長野県のほか、今後は愛知県でも工事の一部中断を予定していることも分かった。 政府は5月6日を期限とする宣言を延長する可能性がある。JRは現時点では否定しているものの、中断が長引けば2027年の東京―名古屋間開業にも影響する恐れがある。 南アトンネル長野工区は、大手ゼネコン鹿島(東京)、飛島建設(同)、フジタ(同)の共同企業体(JV)が受注。地元の下伊那郡大鹿村がまとめた工事日程表によると、同工区では当初、大型連休中も作業を計画。鹿島は4月17日、政府
片側車線に仮橋が完成し、交互通行で約2カ月ぶりに通行可能になった国道361号の権兵衛トンネル手前=19日午後5時7分、南箕輪村 台風19号の影響による道路崩落で不通になっていた国道361号の上伊那郡南箕輪村―木曽郡木曽町17・7キロ区間が19日夕、通行可能になった。国土交通省が同村の権兵衛トンネル手前の崩落現場に1車線分の仮橋を設置。片側交互通行で約2カ月ぶりに通行を再開した。 通行再開前、南箕輪村側には通行止め解除を待つ車が、約300メートルにわたって列をつくった。午後5時、県の道路パトロール車が先導し、乗用車やトラックが時速30〜40キロほどで走りだし、仮橋を渡ってトンネルを抜けた。帰宅時間を迎えたが、目立った渋滞はなく、スムーズな交互通行だった。 県によると、本復旧までの期間は24時間態勢で誘導員を常駐させる。片側交互通行の区間は約300メートルで、基本的に10分おきの交互通行になる
台風19号による道路崩落で通行止めが続いている上伊那郡南箕輪村の国道361号権兵衛トンネルについて、国土交通省は16日、片側交互通行で19日午後5時に通行を再開すると発表した。崩落箇所に仮橋を架ける工事は16日時点で8割ほどが完了。上伊那地方と木曽地方を結ぶ主要幹線の寸断は、約2カ月ぶりに解消される見通しとなった。 一方、有識者らによる同省の災害復旧技術検討委員会は16日、伊那市内で3回目の会合を開き、本復旧について、道路崩落箇所を補強した上で崩落前と同じ場所に道を通すとする工事方針を了承した。ただ、本復旧に向けた工事の着手時期は未定という。 仮橋は鉄骨製で長さ15メートル、幅4メートル。トラックや観光バスも通れる。トンネルの伊那市側出入り口付近に、新たに橋台を作り、権兵衛2号橋の橋台との間に仮橋を設置。片側交互通行区間は約300メートルで、安全面を考慮して連続雨量が60ミリに達した場合な
仮橋設置のための基礎工事などが進む権兵衛トンネル近くの道路崩落現場=5日、南箕輪村(河川管理者などの承諾を得て小型無人機で撮影) 台風19号の影響で通行止めになっている上伊那郡南箕輪村の国道361号権兵衛トンネルについて、国土交通省が通行再開の目標を早ければ今月20日としていることが12日、関係者への取材で分かった。上伊那地方と木曽地方を結ぶ主要幹線の寸断はさまざまな影響を与えており、地元では早期の通行再開を願う声が強まっている。 トンネルは、出入り口前付近の道路崩落で通行止めになっている。同省は崩落箇所に仮橋を架けた上で片側交互通行を始める。11月21日に有識者らによる災害復旧技術検討委員会の会合で、崩落箇所付近に新たに橋台を作り、近くの権兵衛2号橋の橋台との間に鉄骨製の仮橋を架ける方針を決定。年内の通行開始が目標とする同省飯田国道事務所(飯田市)は「工程が最短になるようスピード感を持っ
千曲川堤防の決壊現場で、仮堤防(中央左)を守るように造られた締切堤防(手前)=30日午前10時38分(河川管理者などの承諾を得て小型無人機で撮影) 長野市穂保の千曲川堤防決壊現場で30日午前、国土交通省北陸地方整備局(新潟市)が仮堤防を囲う形で整備していた「締切(しめきり)堤防」が完成した。緊急的な復旧工事が完了し、同整備局は「決壊前の堤防と同等の強度」を確保したと説明。これを受け長野市は同日午前10時50分、同市長沼、豊野地区をはじめ千曲川流域の広い地域に12日夜から出していた避難指示を18日ぶりに解除した。 同省千曲川河川事務所(長野市)によると、締切堤防は高さ約5メートル、長さ約320メートル。17日に完成した仮堤防を囲う形で、15メートルほど河川側に設置した。長さ16メートル、幅40センチの鋼材約1700枚を約5メートルの間隔で二重に打ち込み、間に土や石を詰める作業などを16日夕か
安倍晋三首相は25日の非常災害対策本部会議で、台風19号を大規模災害復興法に基づく「非常災害」に指定し、上伊那郡南箕輪村の国道361号「権兵衛トンネル」入り口付近と東御市道「海野宿橋」の2カ所を含む全国6カ所の自治体管理道路の復旧を、国が直轄事業として代行すると明らかにした。同法適用は2016年の熊本地震以来2例目。 被害規模が大きく高度な技術が必要なため、県や市町村だけでは対応が困難と判断、国の主導により復旧を加速させる。 国土交通省によると、国が地方自治体に代わって復旧工事を担うのは長野県内では2カ所。権兵衛トンネルの入り口付近では路面が崩落。しなの鉄道の線路をまたぐ海野宿橋は土台が損傷し崩落した。 調査や仮復旧を経て、本復旧までの工事を国が行う。ともに完了時期は未定。同法に基づく権限代行は、通常の災害復旧事業と同様に費用の3分の2を国が負担する。残り3分の1は地方負担分となるが、国が
岐阜県中津川市山口にあるリニア中央新幹線中央アルプストンネル山口工区(木曽郡南木曽町―中津川市、4・7キロ)の作業用トンネル(斜坑)地上部で8日に確認された陥没が、同トンネル内で4日に起きた崩落のほぼ真上で起きていたことが9日、国土交通省への取材で分かった。建設工事を実施する鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)もこれを認めた。機構はこの日も工事を中止し、現地を調査した。 機構は取材に、「一帯が地盤が弱い場所だとの認識があった」と説明。「地質調査した上で施工管理をしてきたつもりだが、今回のような事態になり関係者に申し訳ない」とした。工事再開のめどは分からないという。原因究明を急ぐが、「本線工事に入る前で、全体の工期が遅れることはない」としている。 機構によると、8日の陥没は、作業用トンネル坑口「山口非常口」から東へ200メートルほどの雑木林で、同日午前7時ごろ確認。この日は作業の
JR東日本長野支社(長野市)は21日、長野市が進めるJR長野駅善光寺口(西口)駅前広場の整備事業にあわせ、新しい駅ビル建設を始めると発表した。今月下旬に着工し、北陸新幹線金沢延伸開業を見据えて2014年度末に全面オープンする予定。 新駅ビルは3階建てで幅約120メートル、奥行き約30メートル。延べ床面積は約9600平方メートル。既存の駅ビル「MIDORI(ミドリ)長野店」と「ホテルメトロポリタン長野」の間に建設する。飲食施設など8店舗が入居する商業ビル「ティリア」や、駅前のドラッグストアなどは取り壊す。総事業費は明らかにしていない。 外観はガラスを多用し、市が新駅ビル前に整備する大きなひさしや列柱と調和するよう、格子を主題にしたデザインにする。1階は公衆トイレや交番などの公共機能を用意し、2階の東西自由通路上は吹き抜けに、3階部分には地域住民も利用できるスペースなどを設ける。入居する店
国土交通省が本年度にも着工する飯田市―浜松市間の三遠南信道「青崩(あおくずれ)峠道路」(13・1キロ)のトンネル予定ルートは、国内最大級の断層・中央構造線の西側を通るルートで設計が進む。地質がもろい同構造線東側からルート変更はしたものの、同構造線近くを通過することから難工事を懸念する専門家もいる。 同省飯田国道事務所(飯田市)によると、トンネル区間は約5キロ。同構造線とほぼ重なる国道152号の西側を通る。長野―静岡県境の青崩峠(1082メートル)の西約700メートルを通過する見通しだ。 同事務所によると、青崩峠の南には同構造線を横切る草木トンネル(1311メートル)が1994年に完成。東側出口から北へ道路を延ばして三遠南信道の一部にする計画だったが、地盤がもろく、同構造線西側にトンネルを掘るルートに変更となった。 結晶片岩などが分布する同構造線の東側に対し、西側は花こう岩やその変成岩
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