東日本大震災による津波で妻と娘ら家族4人が行方不明になっている岩手県大船渡市内の30代後半の男性が自宅で練炭自殺をしていたことが、関係者の話で分かった。 男性は3月14日ごろに、大船渡市内で高校の同級生と会った際、津波で妻と幼い娘、妻の両親の家族4人が行方不明になっていると話したという。同級生は「一人だけになってしまい耐えきれなかったのではないか」と話した。 岩手県は被災数日後から医師らによる被災者の心のケアに取り組んでいる。常設の相談窓口は県精神保健福祉センター(019・629・9617)に置いている。【宮崎隆】 【関連記事】 東日本大震災:買い物、行かせなければ…不明の妻捜す男性 東日本大震災:都が遺体の火葬協力 瑞江葬儀所で 東日本大震災:鳴らし続けた半鐘…消防団11人死亡・不明 福島第1原発:行方不明の東電社員2人 遺体で発見 東日本大震災:ヘリ搬送のお年寄り5人