1990年代後半から12年にわたってフランスをけん引し、親日家としても知られたシラク元大統領が26日、死去しました。86歳でした。 そして1974年にジスカール・デスタン大統領のもと41歳の若さで首相に就任してからは急速に頭角を表し、みずから右派政党を結成して20年近くパリ市長を務めました。 この間、大統領選挙に2度立候補しましたが、いずれも左派・社会党のミッテラン氏に敗れ、3度目の挑戦となった1995年に大統領に初当選しました。 シラク氏は2期12年間、大統領を務め、在任中は南太平洋のムルロア環礁で核実験を強行して国際社会から強い批判を浴びた一方、2003年にアメリカ主導で始まったイラク戦争では、ドイツとともに開戦に反対しフランスの独自性を重視する外交を展開しました。また、単一通貨ユーロの導入を後押しし、EU=ヨーロッパ連合の統合をけん引しました。 シラク氏は和歌や俳諧、それに大相撲など