次世代型新幹線の試験車「ALFAーX(アルファエックス)」。JR東日本が2030年度までの完成を目指し約100億円をかけて開発した試験車両です。記者はその車両を見に行くべく、工場がある山口県へと向かいました。 もともと鉄道ファンではない記者でも、次世代型と聞けば、少し気持ちも高まります。担当者に案内され、まず目に飛び込んできたのは、何とも不思議な形の車両です。なんと言っても、いちばんの特徴が、そのすらっと伸びる長い鼻。車両の長さ25メートルのうち、鼻に当たる部分がなんと22メートル。実に8割以上を占めます。 これまで、JR東日本管内を走る新幹線では「はやぶさ」や「こまち」のように“長い鼻”を持つ車両が走っていることは知っていましたが、これだけ長い鼻を持つ車両は初めて見ました。でも、そもそもの疑問。なんでこんなに鼻が長いわけ?