京都・嵐山のかつて天龍寺の境内があった場所から、室町時代の清酒造りの工房の跡とみられる遺構が見つかり、専門家は清酒造りが室町時代から行われていた可能性を示す貴重な発見だとしています。 京都市右京区にあるかつて天龍寺の境内があった場所では、マンションの建設工事に伴い、去年5月から、民間の調査会社による発掘調査が行われました。 調査では、酒を保管するかめの破片やかめを固定していたとみられる穴などのほか、木製の柱2本が見つかったということです。 柱はそれぞれ直径が30センチと45センチ、長さが50センチと1メートルあり、調査会社は、升に入ったもろみを重たい石で、てこの原理を使って搾るための遺構ではないかとみています。 これらは、およそ600年前の室町時代につくられたと推定され、規模や出土品から、清酒を造る工房だった可能性が高いということです。 国内で見つかっている清酒造りの工房としては、兵庫県伊