[東京 15日 ロイター] 安倍晋三首相は15日夕の記者会見で、環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加を正式に表明した。日本の主権は断固として守るとしたうえで、国益を踏まえて最善の道を実現するとの決意を示した。政府は同時に、TPP参加の経済効果として、実質国内総生産(GDP)を3.2兆円押し上げるとの試算を発表。交渉参加の意義を強調した。 安倍首相は「TPPはアジア太平洋の未来の繁栄を約束する枠組みであり、アジア太平洋地域の新たなルールを作り上げることは日本の国益となるだけでなく世界に繁栄をもたらす」と指摘。「今がラストチャンスだ。この機会を逃せば日本が世界のルール作りから取り残される」と参加表明の理由を説明した。