九州電力前社長で、玄海原子力発電所再稼働をめぐる「やらせメール」問題で辞任した眞部利應(まなべ・としお)顧問(68)が、九電子会社で電気通信事業を手がける九州通信ネットワーク(QTNet、福岡市)の取締役会長に就任することが分かった。九電の社長経験者が、子会社の役員に移るのは異例。 【「原発が再稼働すれば何てことない」】九電相談役が発言撤回 佐賀の施設への寄付金滞り 21日にあるQTNetの株主総会と取締役会を経て正式決定する予定。QTNet側から「前社長の経験や人脈を生かしてほしい」と要請があったという。九電顧問も引き続き兼務するが、報酬を受け取らない非常勤となる。 眞部氏は2011年7月に発覚した「やらせメール」問題を受け、12年3月末に社長を事実上引責辞任した。一方で九電は、今春実施した電気料金値上げの際、申請時に原価として算入した顧問・相談役計3人の年間報酬総額8900万円が国