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ブックマーク / www.gakushuin.ac.jp/~881791 (6)

  • きみはソーカル事件を知っているか?

    その1 平凡社『月刊百科』 1998年2月号 No.424、14-15頁より。 「「知」の欺瞞について」のページへ 稿の執筆に取りかかろうとしている今、97年の年の瀬である。米国の思想界でアラ ン・ソーカルの「悪戯」が物議を醸してからそろそろ二年、フランスでソーカル教授 の『知的ぺてん』 (Impostures intelectuelles) が刊行されてからでも、早くも 三ヶ月が経過しようとしている。それにもかかわらず、米英仏の論壇をあれほど騒が せているソーカル事件、わが日では――もしかすると私が寡聞だというだけのこと かもしれないが――いっこうに話題にならない。論評はおろか、報道さえおこなわれ ない。なぜだろう? ニューヨークやパリの知的流行には聡いはずの「現代思想」フ リークたちは、当にソーカル事件のことを知らないのか。それとも、知っていなが ら――党派的・戦術的に――黙殺

    bhikkhu
    bhikkhu 2017/04/30
    あれ、これブクマしてなかったか。
  • Hal Tasaki's logW 0706

    日々の雑感的なもの ― 田崎晴明 一覧へ 最新の雑感へ タイトル付きのリスト リンクのはり方 前の月へ / 次の月へ 茶色の文字で書いてある部分は、相当に細かい仕事の話なので、ふつうの読者の方は読み飛ばしてください。 6/4/2007(月) 屈託も迷いもない青い空と、何のこだわりもないかのようにストレートに明るい初夏の陽射し。 山手線の窓から眺める雑然とした東京の街並みが、今日ばかりは、きらきらと光って美しく見える。 こんな朝には、やはり iPod のイアフォンから流れる Zard の夏の曲がよく似合う。 凡庸だとは思うが、電車の窓の外を流れすぎる風景が映画のシーンのようだ。 そして、大学に入った頃に通ったキャンパス。 あの頃の古い車で 砂埃りけって 走りだそう 太陽の街へ あの頃、ウォークマンで同じ彼女の歌声を聴いていた自分と、今の自分がふと重なる一瞬。 ご冥福をお祈りします。 上記文章

  • 「水からの伝言」を信じないでください

    全ページと項目のリストと更新履歴 左の美しい雪の結晶の写真は、「水からの伝言」とは関係ありません。 空から降ってきた当の雪の結晶の顕微鏡写真です。 雪の結晶を研究している物理学者 リブレクト教授のホームページから許可を得てお借りしました。 クリックすれば、拡大します。 リブレクト教授の、雪の結晶のフォトギャラリーはすばらしいですから、ぜひ、ご覧ください。 また、美しい写真をたくさんのせた彼の「スノーフレーク」も出版されています(雪の結晶の研究については、「科学者は、水のつくる結晶を見て美しいと思わないのですか?」についての詳しい説明のページをご覧ください)。 「水に『ありがとう』などの『よい言葉』を見せると、きれいな結晶ができて、『ばかやろう』などの『わるい言葉』を見せると、きたない結晶ができる」というのが「水からの伝言」というお話です。 テレビで芸能人が取りあげたこともあるし、小学校

  • What in universe is "Universality"?

    物理学を学んでいて,「何故こんなにうまくいくのだろう?」という驚きや疑問を感じたことはないだろうか? くりこみ群と直接の関係はないが,私は何年か前に量子スピン系の Haldane gap というとても面白い問題を研究していた. これは当時のちょっとした流行で,場の理論的手法を用いた近似理論,計算機実験,(私も参加した)数理物理的研究,そして,現実の系での実験など様々な方向から研究が進められていた. 素晴らしいことに,これらの多彩なアプローチが実にうまくかみ合って研究が進んでいった. 場の理論的な手法で予想されたことが,計算機実験で確かめられ,さらに当の実験でも確認される. 厳密な理論をもとに立てられた予想が,計算機で確かめられ,さらに実験でみつかっていた奇妙な事実がそれをもとに見事に説明される. 物理は一つだという(最近忘れられがちな)事実をはっきりと感じさせてくれた. こういう成功例を

    bhikkhu
    bhikkhu 2006/01/18
    思い出しブクマ。普遍性について。
  • 普遍性と科学

    普遍性と科学 (1/25/1999) 「熱力学入門」の序章に書いたものに少し手を入れて、公表します。 Kuhn のいう「パラダイム」と「普遍的な構造」との関係を私がどう感じるか、 それによって、「パラダイム」も階層構造を持つと考えた方が 気持ちがよくなること、などもいずれは追加したいですが、どうなることか。 物理学には様々な「基礎理論」がある。 物体の運動を記述する基礎理論は、かつては Newton 力学だったという。 しかし、人類が原子の世界での現象を知るようになると、新たに量子力学が生まれ、 Newton 力学は基礎理論としての座を量子力学に譲ったという。 Newton 力学は、ある程度のマクロのスケールだけで成立する近似的な理論に成り下がってしまったのだろうか? 基礎理論であるべき量子力学にも、限界はあるだろう。 ならば、これもまた近似理論として扱うべきなのだろうか? そもそも、基礎

    bhikkhu
    bhikkhu 2006/01/18
    思い出しブクマ。科学の普遍性について
  • くりこみ理論の地平

    池にたつ波 静かな池のほとりに立って,池の真ん中あたりに小石を一つ投げ入れてみよう. ぼちゃんという音とともに水面が乱れ,輪の形をした波が平らだった水面を外に 向かって広がっていく.波の輪が大きくなり,やがて我々の立っている岸辺に近 づく頃,輪はどのような形をしているだろうか?力学で学んだ方法論に従うとす ると,小石が水面に落ちたときに作り出す乱れ(初期条件)を求め,そこから水 面波の方程式に基づいて時間発展を計算し大きな波の輪の形を求めることになる だろう. しかし,経験でも知っているように,大きく成長した波の輪はほぼ完璧な円形を している.この形は投げ入れた小石の形状,大きさ,あるいは水に落ちたときの 小石の運動の状態には左右されない.大きさ 2 cm の丸い小石を投げ入れたとき も,大きさ 10 cm の角張った石を投げ入れたときも,ほぼ同じ時間の後にほぼ同 じ円形の波の輪を見ること

    bhikkhu
    bhikkhu 2006/01/18
    思い出しブクマ。「くりこみ理論」について
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