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  • 「密書「しのぶもじずり」」 荒山徹の単行本未収録短編その二 - 時代伝奇夢中道 主水血笑録

    荒山徹の未収録短編その二である作は、日朝の文化交流を背景としたハングル文字誕生秘話が、一転してあの伝説の剣豪の決闘譚に繋がるという、色々な意味で荒山イズムに満ち満ちた作品です。 前半で描かれるのは、室町時代中期に来日した朝鮮の優れた文臣であり文化人であった申叔舟の物語(「――実は、申叔舟は日に来たことがある」という一文を目にしただけで吹きそうになりましたが、残念ながらこれは間違いなく史実)。通信使として京を訪れ、公卿・清原業忠と肝胆相照らす仲となった申叔舟が業忠の屋敷で目にしたのは、朝鮮の宮廷の蔵書も及ばぬほど大量の書物。 しかし、それまで日文化的後進国とみなしていた認識を一転改めた申叔舟を、真に驚嘆させたのは、国民文字であるかな文字の存在。一般民衆の間に芳醇な文化を誕生させしめたかな文字に感動した彼は、朝鮮においても、特権階級だけのものではない、国民文字の成立を志すことになります

    「密書「しのぶもじずり」」 荒山徹の単行本未収録短編その二 - 時代伝奇夢中道 主水血笑録
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