某所の会議でルビ/ふりがなに関する話題になった時に、ルビ的な組版処理をしているけれども少なくとも狭義の意味ではルビとは言いがたい組版要素の話が出ました。紙の本のデータのEPUB化の際にもしばしば取り扱いを悩む要素を多く含んでいますので、ちょっとまとめて書いておきたいなと思います。なお、InDesignやIllustratorなどのDTPアプリケーションでは「タブ機能を使った複数行テキストの位置合わせ」や、「アンカーボックスを使った要素の配置」に相当する話になるかと思います。JLREQ的には「3.6 Tab Setting タブ処理」に関連します。そのつもりで読んでください。 さまざまな例 例えば以下のようなものたちです。 語学学習系コンテンツでよく出てくる、例文に並行して記述される和訳、発音記号、品詞など DTPデータ内ではルビの機能を使用して行間に挿入されている注の合印 漢文訓読の返り点