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ブックマーク / densyodamasii.com (21)

  • ルビのようだけどルビではないものたち

    某所の会議でルビ/ふりがなに関する話題になった時に、ルビ的な組版処理をしているけれども少なくとも狭義の意味ではルビとは言いがたい組版要素の話が出ました。紙ののデータのEPUB化の際にもしばしば取り扱いを悩む要素を多く含んでいますので、ちょっとまとめて書いておきたいなと思います。なお、InDesignやIllustratorなどのDTPアプリケーションでは「タブ機能を使った複数行テキストの位置合わせ」や、「アンカーボックスを使った要素の配置」に相当する話になるかと思います。JLREQ的には「3.6 Tab Setting タブ処理」に関連します。そのつもりで読んでください。 さまざまな例 例えば以下のようなものたちです。 語学学習系コンテンツでよく出てくる、例文に並行して記述される和訳、発音記号、品詞など DTPデータ内ではルビの機能を使用して行間に挿入されている注の合印 漢文訓読の返り点

    ルビのようだけどルビではないものたち
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    gazi4 2020/11/27
    複数行になる場合、親文字の行の次の行にいくかといえばそうはならずに親文字の行間を広げその空間で処理するケース、親文字の次行に流させるケース、2パターン用意してほしいな
  • VR/ARでの読書について思うこと

    先日、メディアドゥからVR/AR用の電子書籍ビューア開発開始というニュースリリースの発表がありました。また、Facebookはスタンドアロンで動作する普及版VRビューア、Oculus Questの後継機に当たるOculus Quest 2を販売開始し、これがいよいよ家電量販店で売られるなどという話も出ています。そろそろ格的にVR/AR普及が見えてきた感がありますので、ちょっとVR/ARでの読書について期待するところを書いてみたいと思います。 VRによるデバイス画面サイズの制約からの解放 今、私たちは電子書籍を例えばスマートフォンで、あるいは専用機やタブレットで、もしくはPCの画面で読んでいます。これらの「画面」は、いずれも物理的な実サイズを持っていて、必然的に表示できる文字やイラストの大きさにはデバイスの物理サイズによる制限がかかります。これを緩和するために行っている作業が「テキストリフ

    VR/ARでの読書について思うこと
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    gazi4 2020/11/27
  • 日本語表現(組版)での文字の問題について簡単なまとめ

    文字の規格に関して改訂の議論が始まっているので、現在技術的な問題を残していそうな文字のリストを出して欲しいというボールを投げられましたので簡単にまとめてみました。なおどのレベルにどういう形で投げるべき問題なのかはこちらでは細かな分類はしていません。ざっくりとしたリストとして見ていただければと思います。 「全角ダーシ」の問題 主にDTPデータからの電子化での問題です。私の把握している限りで、DTP等のデータで「ダーシ」として使われている文字は以下のものがあります。 U+2014(EM DASH) U+2015(HORIZONTAL BAR) U+FE31(PRESENTATION FORM FOR VERTICAL EM DASH) U+2500(罫線素片) このうち、U+2014は、フォントによって縦書きで中央に来ないケースが多くあるため、DTPではこれを嫌ってU+2015を使用しているケ

    日本語表現(組版)での文字の問題について簡単なまとめ
    gazi4
    gazi4 2020/08/26
    DTPから電子化するに悩ましい約物まとめ/ノノカギとダブルミニミュートは、縦書き横書きで変換すべきか変換すべきじゃないのか問題が先立ち、変換候補も複数。https://www.jagat.or.jp/past_archives/content/view/3736.html
  • Adobe-Japan1-6およびJIS2004対応の外字チェッカーを作成

    語EPUBの作成で結構面倒なのが「使える文字と使えない文字のチェック」です。何せ単行1冊で10万文字くらいはあったりしますので、それを目視でチェックして使えない文字を見分けるなどというのは普通に考えて無理があるわけです。また、例えベテランの作業者なら対処できるとしても、そういう機械的な処理に関しては極力機械に任せて省力化したいところです。ということで自前のチェッカー内に組み込む目的で「Adobe-Japan1-6」および「JIS X 0213:2004(JIS2004)」を対象として外字のチェッカーを作りました。 ターミナルで

    Adobe-Japan1-6およびJIS2004対応の外字チェッカーを作成
  • 「Kindle パブリッシングガイドライン 2018.2」更新内容チェック

    Amazon Kindle向けコンテンツ作成の仕様書、「Amazon Kindle パブリッシングガイドライン」が更新されていたようですので、更新部分をざっくりとチェックしました。英語版はこちら。以下、見出しは元文書の見出し項目そのまま、赤字は特に重要と思われる箇所です。ご一読ください。 “2.1.1 Kindle Create” Kindle Createについての表記追加。.doc/.docx形式のファイルからKindleドキュメントを生成できるもの。ただし現状まだ日語には未対応のよう。 “6.7 サポートされる文字とスペースの使用” 「問題を起こす可能性があるため、Unicode 形式の文字は使用しないでください」とあるが、「Unicode 形式の文字」は英語版ドキュメントでは「Unicode format characters」とあり、「Unicodeの制御文字」と訳す

    gazi4
    gazi4 2018/08/09
  • ビューア別EPUB表示テスト

    「電書協EPUB3制作ガイド」の登場により、ごく基的なレイアウト表現については各ビューアでほぼ同一の表示を得られるようになってきましたが、電書協EPUB3制作ガイドで定義されていないプロパティや、定義されているものでも一部の技術的な対応の難しいプロパティでは、まだ各ビューア間で対応状況に差があるのが実情です。 このため、現在EPUBで少し凝った表現をしようとすると、「まずテストして目的のビューアできちんとした表示が得られるかどうかを確認する」というプロセスが必要になり、ビューアの種類が多いこともあってかなりの手間がかかります。 そこで、この作業を少しでも楽にするため、該当するプロパティをピックアップし、表示テストを行いました。 テストが可能なのは外部EPUBファイルの読み込みに対応しているビューアに限られること、手元にあるテスト機が全環境を網羅しているわけでないことなどから完全なテストに

    ビューア別EPUB表示テスト
  • OPFパッケージファイル生成アプリ(緊デジ用)を公開します

    uuid自動生成、kindle用パラメータ入力に対応した新バージョン『電書協EPUB3用OPFファイル生成 2.0』をリリースいたしました。どうぞご利用ください。 EPUB3をゼロからハンドコーディングで制作するにあたって比較的敷居が高いと思われるのが、パッケージファイル(opfファイル)の作成です。すでにご存じの方も多いかと思いますが、EPUB3はおおざっぱに言ってWebの標準技術であるXHTMLHTML5)とCSSを用いて制作したドキュメントをZIP形式で圧縮したものですが、含まれる画像やXHTML文書などの各種ファイルはパッケージファイルに所定の形式で記載しておく必要があります。また、ページの並び順や綴じ方向、出版社名や著者名などの各種書誌情報も全てパッケージファイルに記述しておかなければなりません。 先日発表された電書協EPUB3制作ガイドでもこのパッケージファイルの記述方法はき

    OPFパッケージファイル生成アプリ(緊デジ用)を公開します
  • 電書魂

    EPUBをリリースする前には必ずW3Cの公的なチェッカーであるEpubcheckに通してエラー等が出ていないかを確認する必要がありますが、そのEpubcheckに制作サイドとしては結構重要な変更があったようなので書いておきます。 OPFのManifestに記述されていないファイルがパッケージに入っていてもエラーにならなくなった どうもEpubcheckのバージョンが4.2.6から5.0.0に上がる際にかなり重要な変更があったようです。具体的には4.2.6まではEPUB内のManifestに記述されていないファイルがパッケージ内にあることは許容されておらず、エラー扱いになっていましたが、5.0.0ではエラーにならなくなりました。 https://github.com/w3c/epubcheck/releases のEpubcheck v5.0.0のFeaturesにある report as

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    gazi4 2017/10/30
  • IDMLでの自動組版を試してみる

    先日、知人の@macneko_ayuさんたちが開催した「DTPerのスクリプトもくもく会 #2」に参加してきました。まあセミナーじゃないのでその場でみんなもくもく何かを作ってるだけなんですが、家で一人でやるっていうとどうしても気が散るのでなかなかよい会だったかなと。で、#3も近いことなので、当日もくもく作ってたものを出しておこうかなと思います。 InDesignから書き出せるファイル形式のひとつにIDML(InDesign Markup Language)というものがあります。これはInDesignの通常の記録ファイルと完全な互換性はないのですが、ほとんどの内部情報を保ったまま下位バージョンで開けるようになるため、やむを得ず下位バージョンでデータを開くような場合に使われたりしています。で、このIDMLは実はZIPのパッケージファイルで、解凍すると中にXMLファイルや画像ファイルが階層化され

    IDMLでの自動組版を試してみる
  • EPUBの外字画像の使用事例について

    JEPAの村田真さんよりEPUB Accessibility 1.0絡みで現状のEPUBでの「外字画像」の使用事例を知りたいとのお話をいただきましたので、私の知る限りで書いてみます。何人かの方にもお話をお聞きし、参考とさせていただきました。 どういった種類の外字かをわかりやすくするために、各種文字集合規格のマップを作成し、各外字がどこに位置するかを以下に図示しました。解説の番号に対応しています。併せてご参照ください。 画像内で使用している文字関連の専門用語をまとめて記述しておきます。 Unicode:1991年にバージョン1.0が出版された国際的な符号化文字集合の規格。世界中の文字を単一の文字集合で表記することを目的としている。2016年6月にUnicode9.0が出版されている。詳しくはこちら。 JIS X 0208:1978年に最初に制定された日の符号化文字集合の規格。改訂年度によっ

    EPUBの外字画像の使用事例について
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    gazi4 2017/08/29
    縦書きの写植の斜体はイタリックとは違ったりする。が結局DTPでは無視されてイタリック風に定着してしまった
  • Microsoft EdgeのEPUB表示チェック

    Microsoftの標準ブラウザ、Edgeが4月のアップデートでEPUB表示に対応するとのニュースがあり、Insider Preview版のWindows10環境をセットアップして表示の確認を行ってみました。 これまで、MacではiBooksによってOSレベルでのEPUB対応ができていましたが、WindowsはデフォルトアプリでのEPUB閲覧に対応しておらず、これがファイルとしてEPUBを配布する際の障害となっていたことは否定できません。今回EdgeがEPUBに対応したことで、近い将来PDFのような気軽さでEPUBを配布することができるようになったわけです。 さて、その表示能力はどこまでのものなのか。以下、表示チェック結果です。項目名は電書ラボEPUB制作仕様のそれに準じています。 なお、テストには「Windows 10 Insider Preview Build 15058」を使用してお

    Microsoft EdgeのEPUB表示チェック
  • 「Kindle パブリッシングガイドライン 2017.1」更新内容チェック

    Amazon Kindle向けコンテンツ作成の仕様書、「Amazon Kindle パブリッシングガイドライン」が更新されていたようですので、更新部分を含めてリフロー型電子書籍作成に関する部分をざっくりとチェックしました。英語版はこちら。以下、見出しは元文書の見出し項目そのまま、赤字はリジェクトの可能性があるなど特に重要と思われる箇所です。電書協ガイドとの互換性についての考察も入れています。ご一読ください。 “4.1 マーケティング用表紙画像は必須です” Amazonの商品ページやアファリエイトリンクなどに表示される書影画像(マーケティングカバー画像)についての規定です。最低サイズ2700×1600px以上、解像度300ppi以上、サイズ5MB以下のJPEG画像が必要とあります。また、「価格やその他の一時的な販売促進の提供に言及する」表紙画像は使用できないとの文言があり、例えばオビに価格や

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    gazi4 2017/02/23
    意味不明な「Unicode 形式の文字は使用しないでください」という記述があると←誤訳らしい/Epub3と同ソースにできない可能性/sRGBどうこうってマジでまだ残ってる(2018.1)
  • InDesignの制御文字について調べてみた

    InDesignはとても多様な機能を持ったDTP組版アプリケーションです。そして、その多様な機能をドキュメント内部で記録しておくために、当然さまざまな「制御文字」を使っています。この制御文字は、XML書き出しやEPUB書き出しなどをした際には意味を持たなくなるわけですが、これがそのままXMLに書き出されれば当然トラブルの種になりそうです。ということで、InDesignの制御文字についてちょっと調べてみました。なお、調査した環境はOS X 10.9/InDesign CS6です。 調査対象の文字 今回調査の対象にしたのは、InDesign内コンテキストメニューの「特殊文字の挿入」「スペースの挿入」「分割文字の挿入」から選択して入力できる文字のうち、明らかに通常の記号に過ぎないものおよび、ページ番号など通常EPUBには書き出さないものを除いたもの(「特殊文字/記号」「特殊文字/マーカー」「特殊

    InDesignの制御文字について調べてみた
  • ジャンル別まとめ/ダウンロード

    だいぶエントリが溜まってきたのでアクセスしやすいようにまとめてみました。各種資料・スクリプト等もこちらから一括でダウンロードしていただけます。 EPUB・XMDF制作関連エントリ ・フィックス型EPUB3作成アプリを作ってみた(2014.1.17) OMUSUBI EPUBMAKER ※ダウンロード先を私の所属する会社のホームページ内ダウンロードコーナーに移動しました。内容の改訂等は行っていません。 ・InDesignとEPUBの縦書き時の文字の向きの差について(2013.12.10)

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    gazi4 2016/02/05
    株式会社出版デジタル機構 www.pubridge.jp から移動されてる
  • セミナー配布用.indd

    印刷会社の電子書籍制作の担当者で,電書魂というブログを運営しています。印刷用の DTP データか ら電子書籍を制作するにあたっての外字や文字化けの問題についてお話しします。 「外字」というのは相 対的なものですが,以下の資料で取り上げられている「外字」とは,印刷物では使用できるのに電子書籍 では使用できない文字, より専門的には Adobe-Japan1 シリーズという印刷用の文字規格に含まれていて, Unicode では現状まだ使えなかったり,あるいは変換が必要になったりする文字のことを指します。 ▪ 電子書籍で使用できる文字数は,印刷物のそれよりかなり少ない 現在日語の印刷データの制作には, (通常に市販されてい るフォントを使用した場合)最大 23,058 文字を使用すること ができます。 それに対して,EPUB3 で日語の表現のために使える文字 数(UTF-8)は約 15,00

    gazi4
    gazi4 2016/02/05
    「DTPデータから電子書籍を制作する際の「外字」問題」
  • 本当は恐ろしいInDesignの話 〜文字化け問題

    前回のエントリーで書かせていただいたInDesignデータからの電子書籍化に伴う外字処理の問題について、文字コード・フォント関連について豊富な知識をお持ちの方々に関心を持っていただき、これをどうにかするための取り組みが始まりました。具体的にはものかのさん、moji_memoさん、市川せうぞーさんの面々で、ちょっととんでもないレベルの方々です。これに対して、publidge(出版デジタル機構)の深沢さんからも関心を寄せていただき、フォントメーカーの方にもアドバイスをいただく形で電子書籍の外字問題に対しての取り組みが始まりました。以下は現時点で判明している問題についての簡単なまとめです。いずれこれに関してはpublidgeから正式にどういった対策をとるべきかのアナウンスがあることと思われますが、すでにかなり「恐ろしい」事実が判明しているので、事前段階での告知の一翼を担う意味で書かせていただきま

    本当は恐ろしいInDesignの話 〜文字化け問題
  • 電子書籍で外字を使うということについて

    以前のエントリーで印刷用DTPデータを電子書籍化する際に発生する外字問題に関して書かせていただきました。緊デジの事業開始も迫っていますので、今回はそもそも電子書籍で「外字」を使うということがどういうことなのか、ごく一般的な注意点について書かせていただきます。なおこれは、主に出版社サイドの方に対してのエントリーのつもりで書いております。過去のエントリーとの表記の重複等があるかとは思いますが、あらかじめご了承ください。制作サイドの方向けには、別途出版デジタル機構さまより詳細な資料が提示されるかと思いますので、そちらをご参照ください。 さまざまな種類の「外字」そのものの定義については、こちらのWikipedia項目に詳細な説明がありますので、ここでは今回問題になりそうな電子書籍での「外字」について簡単に述べるに留めておきたく思います。 上記Wikipedia項目の表記のうち今回問題となる「外字」

    電子書籍で外字を使うということについて
  • EPUBのフォント埋め込みのライセンスについて

    最近何度か仕事で扱う機会のあった、EPUBでのフォント埋め込みに関してちょっと書いておこうと思います。 現状、EPUBの表示フォントは、デバイス/ビューアの持っているフォントを使わざるを得ないため、コンテンツ制作側での指定としては、明朝/ゴシックおよび並字/太字の指定が行える程度で、DTP制作のように細かな書体指定は難しい状況にあります。 まあ紙書籍と電子書籍はそもそも異なるものですので、将来的にDTP制作と同じように細かなフォント指定ができることが望ましいかといえばそれも疑問なのですが、それでもどうしても特定のフォントで表示を行いたいケースはあります。 例えば「見出しに特太丸ゴシック体を使いたい」ですとか、「プログラミングソース部分を等幅欧文フォントで表示したい」、「中国語の人名を簡体字の字形で表示したい」などといった場合です。 こういった場合、フォントそのものをEPUBに埋め込み、OP

    gazi4
    gazi4 2015/05/14
    "ただし例外として、Font Exceptionの文面が付記されている場合には成果物をGPLの規約に従って公開する必要はなくなるため、使うことができる。"
  • Kindle PaperWhite2013のリンクが脚注として表示される現象について

    検証機としてKindle PaperWhite2013を入手したのですが、どうやら大きめの地雷を発見してしまったっぽいので報告です。 どうもPaperWhite2013の新機能の脚注ポップアップ周りにバグがあるらしく、通常のリンクを脚注として表示してしまうことがあるようです。なお、Kindle PaperWhiteのファームウェアは「Kindle5.4.2(2155730032)」です。一方で正常にリンクが動作する場合もあり、正直条件が確定できませんでした。以下、その報告です。 普通に記述したリンクタグが脚注として表示されてしまう リンクのタグは例えば以下のような感じです。 リンク元: <p>二 遠野の町は南北の川の落合にあり。以前は<a class=”cyu” href=”p-009.xhtml#ref-002″>七七十里<span class=”key” id=”key-002″>(2

    Kindle PaperWhite2013のリンクが脚注として表示される現象について
    gazi4
    gazi4 2014/03/17
  • InDesignとEPUBの縦書き時の文字の向きの差について

    私たち日人にとっては縦書き文書を目にするのはごく日常的なことです。縦書きの文書には当然さまざまな固有の組版ルールがあり、それは必ずしも簡単なものばかりではないのですが、私たち日人はそれがあまりに「当たり前のこと」であるがゆえに、「暗黙のルール」として受け入れてきました。 もっぱら日市場だけをターゲットとして製品開発・販売が行われてきたこれまでなら、「暗黙のルール」で済みました。ですが、Webブラウザや国際展開しているストアのEPUBビューアで日語の縦書き文書を過不足無く読めることを期待するには(ツールの開発者に日語の素養があるとは限りませんから)、きちんと明確化された国際ルールにする必要があります。こういった意味でW3C「日語組版処理の要件」をはじめとして、さまざまな取り組みが行われてきましたが、最後に積み残した部分として残っていたのが「縦書き時の文字のデフォルトの向き」に関す

    InDesignとEPUBの縦書き時の文字の向きの差について