[北京 17日 ロイター] 中国のテレビ番組監視当局は、第二次世界大戦など日中間の戦争をテーマにしたテレビドラマが「度が過ぎている」として、編集のやり直しなどを命じる措置を講じた。共産党機関紙の人民日報が17日報じた。 中国政府は、戦時中の残虐行為を日本側が認めていないと批判しており、歴史問題をめぐる両国の関係は冷えた状態が続いている。しかし、このほど中国で放送されたテレビドラマには中国人からの批判が集まり、当局が措置を取った格好だ。 ドラマでは、中国人の英雄が日本兵を手で真っ二つに切り裂いたり、一度に何本も矢を放てる弓の使い手が一気に複数の日本兵を殺害するシーンが描かれており、当局は「真面目さや歴史を尊重する姿勢が欠けている」などとして、編集のやり直しや、できない場合は放送の中止を求めた。