Microsoftの最高経営責任者(CEO)になって数年間、Steve Ballmer氏は年始に財務アナリスト向けにMicrosoftの「戦略アップデート」を行うのが恒例となっている。だがBallmer氏は2010年、このアップデートを行わなかった。その代わり、米国時間5月19日に開催した年次イベント「Microsoft CEO Summit」の基調講演で戦略に関して話をした。 2010年のCEO Summitではプレスの参加が禁止されていたが、Ballmer氏の基調講演(参加した約125人のCEOとのQAセッションは除く)はウェブキャストされた。スピーチのタイトルは、「クラウドのチャンスを掴む」だったが、Ballmer氏は30分強のスピーチ中、Microsoftのクラウド戦略やポジショニングについて新しいことは言わなかった。 しかし、興味深かったことがある。Ballmer氏は参加者を前に