富野氏のことばその7 「“循環工学”という言い方を創出するべきではないか」 ━━中須賀教授のシステム論で大事なのは、ローカルで見ないこと。地球を一つの閉鎖環境として考えたときに、もしかしたらさらに大きなシステムで考えたときに、解が見つかるかもしれない。それは宇宙というシステム、であるとの発言に応えて━━ 富野氏 その時の切り口。「宇宙から考えろ」と言うからわかりにくくなるんで、だって、太陽光発電ひとつ考えたときに、太陽を視界に入れていなければどうしようもない。地球の放熱をすると考えたときに、真空の宇宙があるから放熱論があるのであって、地球単体で放熱論ってありえないよという、それだけのことなんです。そういう風に考えていけば、宇宙旅行好きだった僕なんかが言うと、やっぱり火星くらいまでの軌道上の宇宙空間というものを人類の生活圏として考える必要がある。それで逆算するなり……つまり火星くらいから地球