死去した佐藤さとるさん 「コロボックル物語」の作者で、日本のファンタジー小説の草分けとして知られる児童文学作家の佐藤さとる(さとう・さとる=本名暁)さんが9日、心不全のため横浜市内の自宅で死去した。88歳。神奈川県出身。家族葬を既に行った。喪主は妻愛子(あいこ)さん。 編集者として出版社に勤務しながら創作活動を続け、1959年、小人の世界を描いた「コロボックル」シリーズの第1作となる「だれも知らない小さな国」を自費出版。20年以上かけて完結させたシリーズは世代を超えるロングセラーとなり、日本のファンタジー小説の祖といわれた。 他の作品に「天狗童子」など。2010年、旭日小綬章。