(CNN) ウクライナの反転攻勢が始まって数カ月が経過したが、一気に決定的突破口を開こうというウクライナの希望はだいぶ前にしぼんでしまった。 ウクライナ政府はロシア占領地域、とりわけ南部の奪還を目指して反転攻勢を仕掛けた。最近は再び楽観的な見方が出てきているとはいえ、これまでのところ成果は限定的で、それも多大な犠牲を払っている。ウクライナ軍が敵の防衛網の弱みを探る中、ロシア政府も成果を得ようとしており、戦争初期に一度は占領したものの1年前に奪還された北東部クピャンスクの街に進軍を試みている。 戦地の状況を正確かつリアルタイムに把握することはできないが、CNNでは最新の戦況で主な戦いの舞台となっている地域を検証してみた。 これまでの流れ ウクライナが反転攻勢に苦戦しているとはいえ、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が当初期待していた状況から程遠いことを忘れてはならない。 2022年2月にウ
セバストポリ造船所に対する13日の攻撃で大型揚陸艦のミンスクと改キロ型潜水艦のロストフ・ナ・ドヌーが損傷、ロシア人は「ヘルソン方向、ムィコラーイウ方向、蛇島方向から10発のストーム・シャドウで攻撃された」と報告している。 参考:На спутниковых снимках были зафиксированы последствия атаки на бухту Севастополя ウクライナ軍は長距離攻撃が可能な無人機戦力を増強しているため、もはやノヴォロシスクも安全な停泊地とは言い難いクリミア南部のセバストポリで13日に爆発が発生、ウクライナ国防省情報総局(GUR)は「セバストポリ造船所(オルジョニキーゼ船舶修理工場)の設備に被害が出ており、大型揚陸艦と潜水艦の破壊が確認された」と、ウクライナ空軍も「パイロット達の素晴らしい活躍に感謝する」と述べていたが、衛星写真によってもセバスト
米CNNや英Guardianは「ウクライナ企業が供給する精巧なダミー」について報じており、取材に応じたウクライナ人従業員は「既に数百のダミーがロシア軍によって破壊された=ロシア軍が高価な弾薬を浪費したという意味」と述べている。 参考:They measure success by how quickly their products are destroyed’ – The Guardian reports from a place where Metinvest experts assemble military decoys to save the lives of Ukrainian servicemen 参考:True to life but without the price tag: The decoy weapons Ukraine wants Russia to destr
(CNN) ウクライナ国境警備隊当局者は9日までに、北方の隣国ベラルーシに配備され訓練など受けていたロシア軍の大半が他の地域へ移動し、ベラルーシからウクライナへ地上戦を仕掛けられるほどの十分な兵力の準備はもはやないとの見方を示した。 同隊の報道担当者が首都キーウでの会見で述べた。「(7日の)現段階でロシアは交代制で派遣していた部隊を含めほぼ全ての兵員をベラルーシから撤収させた」と述べた。「新たな部隊の到着もない」と述べた。 一部の中立的な軍事アナリストらは、ベラルーシにいた部隊はウクライナの北東部の前線へ送られたと説明。転戦の地は、北東部ハルキウ州クピャンスク市と東部ルハンスク州クレミンナ市の間ともした。 報道担当者は、ロシア軍は北部チェルニヒウ州、北東部スーミ州やハルキウ州へ頻繁に砲撃を浴びせていると指摘。これらの州はベラルーシの東部と接し、ウクライナとロシアの北部の国境線沿いに位置して
<ウクライナ側が公開した映像には、ロシアの航空機とウクライナのドローンの珍しい「直接対決」シーンが収められていた> ロシアの軍用ヘリとジェット機が、ウクライナのドローンと対峙したものの、撃墜に失敗した様子だという映像を、ウクライナ国防省が公開した。今回の戦争では、従来の高性能な兵器を相手に安価なドローンが大きな戦果をあげていると報じられているが、今回の動画でもそうした「現代の戦争」の現実が改めて示されたようだ。 ■【動画】ヘリ2機、ジェット機1機と、ドローンの「直接対決」...どうしても撃墜できないシーン ウクライナ国防省情報総局のテレグラムへの投稿によれば、映像に映っているのは、クリミア半島のタルクハンクト岬上空を飛行していたドローンを、ロシアのヘリコプター2機とジェット機1機が撃墜しようとして失敗した様子だという。 「情報総局のUAV(無人航空機)は、ラシスト(ロシア人の蔑称)の航空機
ウクライナ南部の要衝につながる集落を奪還したウクライナ軍の精鋭とされる旅団の兵士がNHKの取材に応じ、反転攻勢が始まった当初の戦術を変更し、より小さなグループに分かれて前進を試みたことが、成果につながったと明らかにしました。 NHKのオンライン取材に8日応じたのは、第47独立機械化旅団の兵士、オレグ氏です。 この旅団は、欧米から供与された主力戦車の「レオパルト2」などを運用する精鋭として知られ、南部ザポリージャ州の最前線でロシア軍と戦闘を続けています。 旅団は先月、ザポリージャ州の要衝トクマクにつながる集落、ロボティネを奪還していて、オレグ氏は「長い時間をかけて住民のもとへたどりつくことができた。感無量で、戦いを続ける上での自信となるような経験だった」と述べました。 この旅団は、ことし6月に反転攻勢が始まった当初は、ロシア軍の地雷原で欧米から供与された複数の戦闘車両を失うなど、大きな損失を
「あなたはジャーナリストか、それとも日本のシュピオン(スパイ)か?」 彼は、私の質問を遮ってそう迫った。彼の名は、デニス・カプースチン氏。 ロシア人としてあえてウクライナ側に立って、軍事侵攻を続けるロシアと戦う「ロシア義勇軍」の司令官だ。 そのカプースチン氏が、ウクライナの首都キーウで私たちの単独インタビューに応じた。 なぜ、彼らは“祖国”ロシアと戦うのか。通訳なしの1時間半におよぶインタビューで迫った。 ロシア義勇軍司令官 カプースチン氏 「プーチンは恐怖だけで支配している。誰もが彼を恐れている。プーチン反対派も賛成派もどちらもだ。ロシアの人々の『恐れ』が続くかぎり、プーチンは権力の座に居続ける。 しかし、我々は違う。SNSで文句を言うだけでなく、プーチン反対の意志を明確にして、実際に銃を手に取ったのだから。我々ロシア義勇軍は、怖がることをやめたロシア人の集団だ」 カプースチン氏は終始、
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【抄訳】ISW ロシアによる攻勢戦役評価 1900 ET 04.09.2023 “ロボティネ方面でのウクライナ軍攻勢とRUSI報告に見るロシア軍が抱える課題” 以下は、戦争研究所(ISW)の9月4日付ウクライナ情勢評価報告から、その記述の一部を引用し、それに日本語訳をつけたものである。なお、記事中の地図は、報告書添付のものを使用した。 Ukrainian light infantry has advanced to positions beyond anti-tank ditches and dragon’s teeth anti-tank obstacles that comprise the current Russian defensive layer ahead of the Ukrainian advance in western Zaporizhia Oblast, and U
ロシア軍はウクライナ南部ザポリージャ州の戦線への増援を急いでいる。ウクライナ軍による重要な攻勢軸での大きな突破を阻もうと必死の様相だ。 増援部隊はロシア空挺軍の第76親衛空挺師団から送られる模様だ。米フィラデルフィアにある外交政策研究所のアナリスト、ロブ・リーによれば、第76親衛空挺師団は「おそらくロシア最高の師団であり、比較的消耗が少ない」という。同師団は今年初め、ロシア軍が現在も限定的な攻撃を続けているウクライナ東部ルハンスク州西部の都市クレミンナ方面を攻撃したのを最後に、実戦から遠ざかっていた。 第76親衛空挺師団の再配置は、ウクライナ軍が南部と東部の複数の軸で同時に始めた反転攻勢が、ここへきて勢いを増していることを物語る。 ここ数週間の間に、ウクライナ海兵隊はウクライナ東部ドネツク州南部の集落ウロジャイネからロシアの守備隊を排除し、ウクライナ陸軍と空中機動軍(空挺軍)の部隊はそこか
クリミア西部のタルカンクート岬付近でウクライナ軍とロシア軍の交戦が報告されており、ウクライナ国防省情報総局(GUR)のユーソフ報道官は24日「特別作戦の一環としてクリミアへの上陸作戦が行われた」と発表した。 参考:ГУРовцы высадились в Крыму в рамках спецоперации – Юсов 参考:Бойцы ГУР высадились в Крыму в рамках спецоперации, – Юсов 特色部隊の上陸を伴う作戦がクリミアで行われているらしいウクライナのKrym.Realiiは24日「午前5時から6時にかけてクリミアのマヤク村付近で水上艇と航空機を伴う戦闘が発生した」と、ロシア人も「ウクライナ人工作員を乗せたボート4隻と治安部隊との間で戦闘が発生した」と報告、ウクライナ国防省情報総局(GUR)のユーソフ報道官は24日「特別作戦の一環
ザポリージャ州で戦う第46機械化旅団は「メリトポリ地区で最も戦いが激しかったロボーティネに国旗を掲げた」と発表、国旗が掲げられたのは集落内の中心部にある学校なので「事実上の解放宣言」と解釈してもいいだろう。 参考:Украинские военные подняли флаг над селом Работино 最も密度が高いと言われていたロボーティネ周辺の地雷原を突破したので前進速度に変化がみられるかもしれないウクライナにとって8月23日は「国旗の日」で、ザポリージャ州で戦う第46機械化旅団は「メリトポリ地区で最も戦いが激しかったロボーティネに国旗を掲げた。ザルジニー総司令官の署名が入った青と黄色の旗は国旗の日にロシア軍によって破壊された学校に掲げた」と発表した。 ロシア軍が反撃してロボーティネの中心部を取り戻したという主張もあったが、国旗が掲げられた学校はロボーティネ集落内の中心部=
ウクライナでは「ロシア軍所属のMi-8がポルタヴァ州上空を飛行していた」という噂が広まったが、どうやらウクライナ国防省情報総局がロシア軍パイロットの取り込みに成功し、このパイロットはMi-8を操縦してハルキウ方面に着陸したらしい。 参考:В сети сообщили, что вертолет РФ якобы “залетел в Полтаву”: что говорит разведка 参考:Разведка выманила в Украину российский вертолет Ми-8 с пилотом 映画のような話なので直ぐに信じることは出来ないが、Mi-8がウクライナに飛来したのは本当なのだろうウクライナでは「ロシア軍所属のMi-8がポルタヴァ州上空を飛行していた」という噂が急速に広まっており、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も「ロシア軍のヘリがウクライ
軍事航空、ISR、 無人機、サイバー、宇宙、安全保障、最新技術....変化が激しい防衛産業、軍事航空、軍用機、防衛関連宇宙開発、情報収集手段としてのISR、電子戦等の最新技術動向を海外メディアからご紹介します。民間航空のニュースは「ターミナル1」をご覧ください。また、航空事故関連はT4へどうぞ。無断転載を禁じます。YouTubeでご利用の際はあらかじめご連絡ください。 ロシアがウクライナ戦争で失った戦車は2200両以上。プーチンは代わりに旧式戦車を「再生」しようとしている ロシアはウクライナとの紛争で2,200両以上の主力戦車を失ったが、装甲車両戦力では依然大きな優位を保っている。ウクライナが少量の戦車を供給するドナーを見つけるのに苦労する一方で、ロシアの工場は新しい車両を着実に前線に送り込んでいる。実際、ロシアは戦車を製造するのではなく、作り直しており、その能力は限界に達しているのかもし
バフムート方面では先週、第3突撃旅団によってロシア軍の機械化部隊が殲滅されたのを視覚的に確認したが、今度はクリシェイフカの高台を奪還するため投入されたロシア軍の機械化部隊がウクライナ軍に殲滅される様子が登場した。 ここまで来るとロシア軍の砲兵レーダーが多数破壊され、クラスター砲弾で砲兵装備も多数失っているという話が真実に思えてくるバフムート方面は「前線の位置」に大きな動きがないものの戦闘自体は非常に活発で、ロシア軍はクリシェイフカに定着したウクライナ軍に反撃を加えるためT-90を含む機械化部隊を投入したものの、アンドリーフカ近郊=Ⓐで第3突撃旅団に殲滅され、8月10日~17日の動きを一言で表現するなら「圧倒的にウクライナ軍がロシア軍を消耗させた」と表現できるが、今度はクリシェイフカの高台を奪還するため投入されたロシア軍の機械化部隊がウクライナ軍に殲滅される様子が登場した。 この戦いが発生し
オランダとデンマークを訪問したゼレンスキー大統領は「F-16提供で合意した」と発表、まだ「オランダ42機+デンマーク19機=61機」になるのか「オランダ23機+デンマーク19機=42機」になるのかは確定していないが、最低でも2025年までに42機が提供される見込みだ。 参考:President following the meeting with Mette Frederiksen: We have agreed on the transfer of 19 F-16 jets by Denmark 参考:President following the negotiations in the Netherlands: We will use F-16 to keep Russian terrorists away from Ukrainian cities and villages 参考:Д
ロシア国防省は19日「クアッドコプタータイプの無人機で基地が攻撃を受けて航空機が損傷した」と発表していたが、この攻撃で燃えるTu-22M3の画像が登場し、Moscow Times紙は20日「ウクライナは初めて戦略爆撃機の破壊に成功した」と報じている。 参考:The Moscow Times 実際にやられるまで本気で対策に乗り出さないというのは万国共通なのだろうロシア国防省は19日「ウクライナがノヴゴロド州の航空基地(恐らくソリツイ2空軍基地)をクアッドコプタータイプの無人機で攻撃した。基地のエプロンで火災が発生したものの直ぐに消し止められ、航空機1機が損傷した」と発表していたが、Telegram上には航空基地で燃えるTu-22M3の写真が登場、これを受けてオランダに拠点を置くMoscow Times紙は20日「ウクライナは初めて戦略爆撃機の破壊に成功した」と報じて注目を集めている。 ロシア
ニューヨーク・タイムズ紙は20日「ウクライナ軍は膨大な死傷者と装備の損失を被ったが、約1,000kmに及ぶ前線の大部分で前進を続けており、特にクラスター砲弾がロシア軍の装甲部隊と砲兵部隊を破壊するのに効果的だと証明された」と報じている。 参考:On the Front Line, Ukrainian Commanders Are Buoyed to Be on the Offensive クラスター砲弾がロシア軍の消耗を加速、砲兵の火力支援が低下していた兆候ニューヨーク・タイムズ紙は「ウクライナ軍の反攻作戦は密度の高い地雷原や圧倒的な火力の前に最小限の結果しか残せておらず、まだまだ戦いが続くという見方が広まるにつれて楽観論も消えつつあるが、この数週間の間に取材した指揮官達の認識に変化が出てきた。何十億ドルもの援助で部隊の練度も装備も向上し、新兵の訓練方法にも改善が加えられたお陰で兵士の補充
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