100%リサイクル 新日本製鉄君津製鉄所の第4高炉(千葉県君津市)=2012年9月11日【時事通信社】 家庭から毎日出るごみや廃棄物を産業資源として再生、活用する技術の活用が定着しつつある。プラスチック製の包装容器を製鉄原料にリサイクルしたり、古い携帯電話から金や希少金属を取り出したりといった具合。日本は資源の大半を輸入に頼る一方で、廃棄物や副産物を資源に変える最先端の技術を誇る。その中でも素材産業は膨大な量の処理が可能なだけに、環境問題の広がりとともに、重要性を増していくのは間違いない。(時事通信社・舟橋良治) 素材産業の代表、製鉄業トップの新日本製鉄は、ポリ袋やラップ、トレイ、カップなど様々なプラスチック製の包装容器を事前処理した上で石炭と一緒にコークス炉に入れて再生する技術を確立。投入したプラスチックの20%を製鉄原料のコークスに転換しているほか、40%は新たなプラスチック原料として