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人生と本に関するkj-54のブックマーク (13)

  • 24歳の弟は、字が書けない(はずだった、怪文書を読むまでは)|岸田奈美|NamiKishida

    わたしの弟・岸田良太には、生まれつき知的障害がある。ダウン症だ。(詳しくは「弟が万引きを疑われ、そして母は赤べこになった」に書いた) 言葉がうまく伝わらない、発音もわかりづらい、みんなと同じことができない、いつもぼーっとしている。 でも、だめなところばかりじゃない。 玄関にを脱ぎ散らかし、母からいつも「あんたはムカデか」とお叱りを受けるわたしに比べ、よっぽど弟の方がきれい好きで、しっかりしてる。 難しい言葉はわからんが「ありがとう」「こんにちは」だけはハッキリ言えるので、すれ違う近所の人たちに挨拶と愛想を振りまきまくる弟は、愛されている。 先日もこのわたしを差し置き、内緒でからあげクンをオマケしてもらっていた。 わたしと弟で同じふるまいをしても、わたしは「アホ」で片づけられ、弟は「お調子者」と呼ばれる。後者がちょっと得をしている気がする。 かれこれ24年間、弟はずっとそんな感じで、楽しそ

    24歳の弟は、字が書けない(はずだった、怪文書を読むまでは)|岸田奈美|NamiKishida
    kj-54
    kj-54 2020/09/23
    “弟は、字は書けるけど、言葉は書けない”しかし、意味は通じる。愛があれば。
  • 文房具屋のおじいさん|青木杏樹

    2015年の春のこと。 わたしはまだ青木杏樹ではなく、ただ趣味小説を書いている人でした。毎日毎日、400字詰め原稿用紙を20枚ワンセットを消費しては、文房具屋に買いに行きました。帰宅するとまた明け方まで20枚消費し、日が高くなる頃には買い足しに行く日々が続きました。 小説とは応募するもの、小説とは他人に読んでもらうもの、という考えがわたしにはありませんでした。 わたしの中には小さな世界がごまんとあり、その世界で生きている人たちはたえず呼吸をしていて、畑を耕し、水を飲み、作物を売ったり買ったりしていました。ときには殺し合って世界は消えてしまうこともありました。そうした流動する世界線がいくつも走り、絡み、まじり、繰り返す、衝動にも近い意識と妄想がするすると動くものですから、歴史をつむぐように彼らの証をのちのちまで残せないものかと考えたのがどうもわたしの執筆の原点のようです。つまり応募する、評

    文房具屋のおじいさん|青木杏樹
    kj-54
    kj-54 2020/08/17
    忘れないでおこう。いろいろと。
  • 吉永嘉明『自殺されちゃった僕』解説◎春日武彦「掟破り、ということ」 - Underground Magazine Archives

    吉永嘉明『自殺されちゃった僕』 解説──掟破り、ということ 春日武彦 自分にとって大切な人が、しかもを含めて、次々にこの世を去って行ったとしたら、これはかなりのダメージを心に受けることだろう。おまけにその死が若過ぎ、自殺であったとなると。 そんな事態になったら、おそらく自分が何か不吉なものや禍々しいものを発散しているかのように感じるのではないだろうか。死の縁をわざわざ歩きたがるような人を、向こう側へ突き落としてしまうような邪(よこしま)な要素を自分が備えていると感じるのではないだろうか。あるいは、自分が不幸を招き寄せる体質なのではないか、と。普通、こんな目に遭う人物なんて、滅多にいないのだから。 実は不幸の理由をわたしは知っている。文を読み進めるうちに、すぐに思い当たった。簡単な話である。著者(以下、Yと略す)がこんな運命に陥ることになったのは、わたしのせいなのである。わたしはYと一面

    吉永嘉明『自殺されちゃった僕』解説◎春日武彦「掟破り、ということ」 - Underground Magazine Archives
    kj-54
    kj-54 2018/06/02
    『こんなものを作ったり書いたりする奴は、品性下劣な人間であると心の底から思った。わたしは、たまらなく不快であった。冗談抜きで、こんな本を作った奴に災いあれと呪ったのである』
  • 年間120冊読書する『スゴ本』中の人が選ぶ「10年前の自分に読ませたい」珠玉の6冊- それどこ

    「わたしが知らないスゴは、きっとあなたが読んでいる」の中の人、Dainと申します。古今東西のスゴ(凄い)を探しまくり読みまくってます。今回は、過去読んだの中でも「これ、もっと早く読みたかった!」というスゴをご紹介しよう。 人生を何十年もやっていると、さまざまなハードルに出くわすことになる。それは、人間関係のトラブルだったり、仕事結婚生活に立ちはだかる問題だったりする。解決するために、それなりの準備が必要で、時間がかかり、そもそも全貌を捉えるのにも一苦労するやつ。 人生が用意するハードルを越えたり潜ったりするため、先人の知恵を借りるべく、さまざまなを読んできた。たいていは、試行錯誤と苦労の連続でしのいで、ずっと後になって、知りたかった一冊にたどりつく。これを最初に読んでおけば、あんなに苦労しなくても済んだのに、もっと上手く対応できたのに! そんな、「あのときの私に読ませたい

    年間120冊読書する『スゴ本』中の人が選ぶ「10年前の自分に読ませたい」珠玉の6冊- それどこ
  • ノーベル文学賞 ボブ・ディランが歌詞の世界に取り込んだ幻の名作 舞台は浅草、主役はヤクザ

    Search, watch, and cook every single Tasty recipe and video ever - all in one place! News, Politics, Culture, Life, Entertainment, and more. Stories that matter to you.

    ノーベル文学賞 ボブ・ディランが歌詞の世界に取り込んだ幻の名作 舞台は浅草、主役はヤクザ
    kj-54
    kj-54 2016/10/30
    「浅草博徒一代」佐賀純一
  • 第26回IBBYニューデリー大会基調講演 - 宮内庁

    ここでは,第26回IBBYニューデリー大会(1998年)における皇后陛下の基調講演の内容を講演では時間の都合上削られた箇所も含めて掲載しています。 第26回IBBYニューデリー大会(1998年)基調講演 子供のを通しての平和--子供時代の読書の思い出--美智子 <英文へ> ジャファ夫人,デアルデン夫人,IBBYの皆様 第26回国際児童図書評議会(IBBY)ニューデリー大会の開催に当たり,思いがけず基調講演者としてお招きを受けました。残念なことに,直接会議に参加することが出来ず,このような形でお話をさせて頂くことになりましたが,遠く日より,この度のニューデリー大会の開催をお祝いし,御招待に対し厚くお礼を申し上げます。 大会の行われている印度の国に,私は沢山の懐かしい思い出を持っています。1960年,当時皇太子でいらした天皇陛下と共に印度を訪れた時,私は26歳で,生後9ヶ月になる一児の若い

    kj-54
    kj-54 2016/10/09
    『子供の本を通しての平和--子供時代の読書の思い出--美智子』『子供達が人生の複雑さに耐え,それぞれに与えられた人生を受け入れて生き, やがて一人一人,私共全てのふるさとであるこの地球で,平和の道…』
  • Number連載中、柳澤健「1984年のUWF」中間報告(増補版)〜「リアルワン」が集いし時、リアルは生まれるか? - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

    もとは https://twitter.com/gryphonjapan/status/735679950104059904 からの連続ツイートで、繋がった文章にして、そこに一部増補しました。 gryphonjapan @gryphonjapan 5月26日 現在、「Number」で連載中の「1984年のUWF」。 中盤なので、少し感想の「中間報告」をしてみたい。それをもとにして、ブログにあとでまとめます。 中井祐樹が登場した第1回の反響はこちらのまとめ。 Number「1984年のUWF(柳澤健)」第1回に中井祐樹が登場。『中学校プロレス団体の存続を懸け生徒会長と体育教師が試合』…? - Togetterまとめ http://togetter.com/li/915618 この物語のメインモチーフと自分が思ってるのはこの第二回、カール・ゴッチの言葉「アイム、リアルワン」。 前田が垣原を励ま

    Number連載中、柳澤健「1984年のUWF」中間報告(増補版)〜「リアルワン」が集いし時、リアルは生まれるか? - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
    kj-54
    kj-54 2016/06/09
    『優れたノンフィクションは、個別を描いて普遍に至る』『そして…藤原。…この入団会見後の光景「今日の主役は俺だったか?主役は俺だったか?」』ごめんなさい、本になったら絶対読みます。
  • 悲しいしらせがあるよ今日ぼくが死んだ - 闘病記

    4月30日 朝、起きて、店にいくまでは普通。 上のガキの演劇部最後の公演をみにいくということ、朝ご飯に安売りで買った牛乳でのばしてつくる「クリーミートマト鍋」をべすぎて気持ち悪いなと思っていたくらい。 犬はギリギリまで仕事してからパンと出かけるつもりでいたのであえて店には連れていかないで、家につないでエサも出していた。今にしてみれば予兆的なものはそれくらいだった。 「START YOUR ENGINE」とセガの昔のレースゲームは高らかに叫びながらゲームがはじまるのだが、おれの場合「STOP MY ENGINE」だった。 店に到着した直後からそれははじまった。 今までに感じたことのない痛みが突然。当突然。 最初はべすぎたとき、体調の悪いときにべた魚みたいな、アレルギーのものかなと思ったんです。おれの場合「突然」くるものってそれだったから。 その場合は吐けば治るからって、さっそくためし

    悲しいしらせがあるよ今日ぼくが死んだ - 闘病記
    kj-54
    kj-54 2015/06/28
    名文 すごい
  •  永沢光雄 死す - king-biscuit WORKS

    永沢光雄が亡くなりました。 それって誰? という向きには、『AV女優』の著者、とだけ言っておきましょう。いや、言っておきましょう、ったって、正味のハナシがほんとにそれだけ、としか言いようのないようなもの、なんですが。 『AV女優』というのは、『ビデオザワールド』誌その他に連載されていた、AV女優のインタヴューをまとめた一冊。版元の白夜書房も、それが単なるエロ出版社であり、そしてその「エロ」とは今みたいにお手軽なシロモノでもなく、それ自体がある種のサブカルチュア、言葉来の意味でのブンカ創造の触媒になり得た状況での、誇りあるろくでなしたちの梁山泊だったりもした時期の、象徴的な仕事ではありました。 『AV女優』は、今じゃ文春文庫だかにおさめられているバージョンしか入手できないようですが、もとはビレッジセンター出版局から単行として出したもの。 http://www.villagecenter.

    kj-54
    kj-54 2014/10/22
    『永沢光雄を殺したのはこいつらだ。こいつらに象徴される「ブンガク」「ルポ」「ノンフィクション」界隈のどうしようもない幻想、ってやつが、間違いなくあったはずの永沢光雄の才能と可能性とをメチャクチャにした
  • 沢木耕太郎が藤圭子インタビューの”封印”を解く―「流星ひとつ」。/タイトル付けが上手い話/佐高信の沢木批判(笑) - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

    朝日新聞書評欄より 流星ひとつ 作者: 沢木耕太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/10/11メディア: 単行この商品を含むブログ (14件) を見るhttp://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013110300010.html との起こりは34年前。当時、人気の頂点を極めた歌手の藤圭子が28歳の若さで突如引退を表明。沢木氏はその真相を聞き出すため、ホテルニューオータニのバーで彼女にインタビューを試みる。まもなく原稿は書き上げられ、公刊の手筈(てはず)も整ったが、しかし沢木氏は直前になってこの作品を世に出さずに封印したという。 書き方はきわめて挑戦的だ。このは沢木氏と藤圭子のカギかっこによる会話文だけが延々と続き、地の文による背景説明や情景描写が全然ない。しかしそれでいて500枚にも及ぶボリュームの原稿が…… (略) ……封印されたはずの

    沢木耕太郎が藤圭子インタビューの”封印”を解く―「流星ひとつ」。/タイトル付けが上手い話/佐高信の沢木批判(笑) - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
  • ロバートは10代で自分のアートを見出したけれど、私は66歳でいまだに探し続けています - webDICE

    (c)yoshie tominaga ニューヨークを舞台に、写真家ロバート・メイプルソープとの出会いから別れまでの20年を綴った自叙伝『ジャスト・キッズ』、そして1980年代から2007年までに書かれた作品を集めた詩集『無垢の予兆』を日で刊行したパティ・スミス。10年ぶりとなる日でのライヴ・ツアーのために来日した彼女が著作について、そしてクリエイティブな志について語った。 書くためには、静かに孤独でいる時間が必要 ── 『ジャスト・キッズ』は2010年に全米図書賞を受賞し、昨年12月に日でも刊行されました。 驚いたというのが正直な感想です。コアなファンのためのものではないかと思ったのですが、それが42か国で翻訳され、全米図書賞を受賞し、世界中で100万部近く売れた。私の小さな物語が多くの人が読んでくれたということはたいへん嬉しく思うと同時に、次のも書こう、という気持ちにさせてくれま

    ロバートは10代で自分のアートを見出したけれど、私は66歳でいまだに探し続けています - webDICE
    kj-54
    kj-54 2013/02/02
    ニューヨークを舞台に、写真家ロバート・メイプルソープとの出会いから別れまでの20年を綴った自叙伝『ジャスト・キッズ』
  • ドメインパーキング

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    kj-54
    kj-54 2012/10/08
    酒飲みとしちゃある意味完成形だったかも知れないけど。もっと読みたかったよ。
  • 家庭環境と読書の習慣のこと/図書館となら、できること

    少女:先生のお父様は、最初大工さんで、そのあとを修理する職人さんになられたのでしたね。 司書:ええ。 少女:お母様はどういう方ですか? 司書:元気な人です。子供たちの釣りに〈引率〉を口実に着いてきて、一番夢中になって釣りを楽しむような人でした。 少女:やっぱりが好きな方でしたか? 司書:いいえ。彼女はを読めませんでした。おそらく自分の名前以外は書くこともできなかったと思います。彼女は早くに父親を亡くして、働きに出なければならなかった母親のかわりに、弟や妹たちの世話をしなければなりませんでした。学校は好きでしたが、ほとんど通えなかったと言っていました。 少女:そうだったんですか。 司書:彼女が読むようになったのは、私の父が亡くなってからです。識字教室を探してきて、そこで読むことを学び始めました。「これでやっとお父さんの仕事を読むことができるね」と喜んでいました。もっとも父は洋古書の修繕

    家庭環境と読書の習慣のこと/図書館となら、できること
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