WBSには、守るべき3つのルールがある:WBSでプロジェクトを成功させる(2)(1/2 ページ) 前回はWBSの基本としてWBSの基本用語を紹介し、WBSが「レベル」と「要素」から成り立っていると説明した。今回は特に要素に着目し、要素分解ルールのコツを解説する。
WBSは,見積もりの主要なツールの一つである。WBSとは,プロジェクトの成果物あるいは仕事(Work)を詳細化(Breakdown)して階層構造(Structure)で表現した図表のこと。WBSを作成する際のポイントは,プロジェクトで実施されるすべての作業を洗い出し,コントロールできる単位まで詳細化することである。 WBSを作成すれば,作業の漏れや重複を防げる。また,プロジェクト関係者の間で,成果物や作業などの認識のズレを解消できる。プロジェクトの成果物や仕事の責任分担を明確にすることもできる。 ただ,すべての作業を洗い出し,WBSを作成したからといって安心はできない。WBSをどのように書くかが重要である。 例えば,WBSにユーザーが作成する「業務手順書」があり,責任分担の「主担当:お客様」「支援:ベンダー」と記載してあったとする(図)。プロジェクト遂行中に業務手順書の作成が遅れると,ユー
ソフトウェア開発プロジェクトでは、短期開発の要求が高まっている。受託開発も例外ではない。特定の顧客から長期に渡って大型案件を請け負っている場合でも、開発期間はますます短縮される傾向にある。 納期に対する高い要求を満たすには、プロジェクト管理が重要である。正確な見積もりと、的確な進捗管理ができなければ、短期開発では容易にデスマーチに陥ってしまう。 筆者の開発プロジェクトでは、WBS (Work Breakdown Structure) を使ったプロジェクト管理を導入した。WBSは見積もりのための強力な道具として広く使われている。筆者はさらに、実績も管理できるようにWBSを拡張し、見積もりから進捗管理まで一貫して管理できる手法を確立した。 ここでは、筆者が拡張したWBSの書き方と、それを使ったプロジェクト管理の手法を提案し、実際の開発業務に適用した経験から得られたWBSの運用ノウハウを紹介する
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