読者の皆さんの中には、「業務改善」に取り組んだ経験のある方がいらっしゃると思います。この業務改善と呼ばれる活動は、非常に範囲が広く、規模や内容はさまざまです。 例えば、規模では担当者個人が1人で取り組む日々の仕事の改善もあれば、多額のシステム投資を伴う全社的な改善=経営改革もあります。内容では顧客満足度を向上させるための改善もあれば、コストダウンを実現するための改善もあります。これらは、ほんのわずかな例でしかありません。 しかし、規模や内容が異なっても、業務改善の基本的な考え方は同じです。この連載では、業務改善の考え方を分かりやすく解説し、現場で使える業務改善の手法を紹介していきたいと思います。 業務改善とは何か 業務改善について考える前に、まず、「『業務』とは何か」「『改善』とは何か」を考えてみましょう。この2つの定義を明確にしてチーム内で共有することにより、人によってばらつきがちな「業
アジャイル開発でプロジェクトを進めている現場では、やるべき作業を表す付箋や、進行状況を示すチャートをプロジェクトルームの壁に貼って状況を見える化し、共有している光景をよく見かける。 本稿では、昨今のアジャイル開発プロジェクトで広く浸透している見える化の手法を見ていく。その中で、チーム全体がプロジェクトの今の状況を把握し、開発者の自律的な作業を可能にし、協調作業を促進する、三つの視点(とき、こと、ひと)をうまく使うかんばんボードの利用法を提案する。そして最後に、三つの視点によるプロジェクトの見える化を実現している、かんばんボードのソフトウェアによる実装 “TRICHORD” を紹介する。 アジャイル開発プロジェクトにおける見える化 XP(eXtreme Programming)の中に、“情報発信する作業場所”というプラクティスが紹介されている。これはプロジェクトの進行状況を、一目で把握できる
車載通信機器などを製造・販売するヨコオが、日本での成功体験をもとに中国でトヨタ流改善を始めたのは2006年。その中心人物である多胡 一男氏に、取り組みの詳細をほぼリアルタイムでメルマガに寄稿してもらった。1年前の話ではあるが、現地に改善活動を根づかせるためには何が課題となるのかなど、中国で改善に取り組もうとする企業にとっては大いに参考になるだろう(日経情報ストラテジー編集部)。 多胡 一男 東莞友華汽車配件有限公司(ヨコオの中国法人) OJT-Sプロジェクト 経理担当 皆さん、こんにちは。中国からの第4回目となります。 (原文は2006年10月4日付け日経情報ストラテジー・メール) 前回の報告で「職場診断」と「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)チェック」の実施状況とモデルラインの選定についてお話ししましたが、今回はOJT-S(トヨタ生産方式に基づく職場改善・人材育成)活動のなかで「こだ
日々の問題はなるべく「視える化」して意識的に解決していきたいもの。 そこで「視える化シート」を用意しました。あなたが日々問題と思っていることを、どうしたら「視える化」できるかのアイディアを考えてみましょう。 同僚や友人と一緒に行ってもいいでしょう。その後にそのアイディアを実行に移すことで問題を解決していきましょう。
社内文書はA3用紙1枚に簡潔にまとめる。日経ビジネスアソシエ 2004年11月16日号特集で紹介したトヨタ自動車の不文律だ。最強企業に伝わるビジネス文書術だけに、「どのように書くのか知りたい」という反響が多かったこの文書術について、元トヨタ役員秘書で同社の社内研修も指導していた石井住枝さんに聞いた。 最も一般的なトヨタ流A3文書では、具体的目標を設定するために、「現状把握」と「要因解析」によって現在の問題点を洗い出す。その上で、問題解決のための「対策」を練り、具体的な「実行スケジュール」まで策定して結びとなる。 この書式に合わせて、日経ビジネスアソシエ記者が「編集部の出稿時のムダを省く取り組み」をまとめたのが下の文書である。これを石井さんに見てもらったところ、大量の「ダメ」が出た。石井さんが改善の余地ありと指摘した個所には1つの共通点がある。記者が何気なく書いた「(各編集部員が)まとまった
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