ボリビアでは、病気に効くと信じてコウモリの血を飲む風習があり、そのために多くのコウモリが殺されている。ほかにも、ボリビアのコウモリは様々な脅威にさらされている。写真はセバタンビヘラコウモリ。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) ボリビアの市場でコウモリを探すのは、そう難しいことではない。嫌な臭いを発する靴箱の中をのぞくと、時には20匹ものコウモリが詰め込まれて売られている。病気やストレスで死んだコウモリの上を、生きたコウモリが這っていることもある。 ボリビアでは、コウモリの生血を飲む風習があるためだ。コウモリの血には治癒効果があり、特にてんかんの発作を抑える働きがあると信じられている。「アンデス地方を中心に、私たちの社会に深く根付いている考えです」。ボリビアのコチャバンバにあるサン・シモン大学生物多様性遺伝学
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