埼玉県川越市の市立博物館は28日、同市指定文化財で博物館に寄託されている「小川家文書」のうち「二十四ポンド長銅筒五分一之図」を紛失していると発表した。収蔵資料のずさんな管理が背景にあるという。 博物館によると「二十四…」は平成2年8月に、常設展示資料として所有者から借用。その後、他の「小川家文書」とともに寄託資料として展示や保管を行っていた。「二十四…」が最後に確認されたのは16年5月まで行われた企画展。30年5月に閲覧希望があった際、所定位置に収蔵されていないとわかったという。 その後、捜索するにあたり、「多くの資料が未整理のままで、場所によっては足の踏み場もないような状況。一定レベルまで片付けないと捜索すらできない状況だった」(大沢健館長)といい、その整理作業に3年以上を費やした。令和3年7月から10万点超の収蔵資料の照合確認作業をしてきたが「二十四…」だけ所在が確認できず、「盗難なの