インターネット上で自分の名前を検索すると、不名誉な内容が表示されるとして、東京の男性が検索結果の削除を求めた仮処分で、東京地方裁判所は、記事のタイトルや概要など範囲を指定して削除を命じる決定を出しました。削除する対象を明確に示した判断は初めてと見られます。 関係者によりますと、これについて、東京地裁が今月決定を出し、この中で、検索結果として表示される記事のタイトルとサイトのアドレス、それに記事の概要を指定して削除を命じたということです。 インターネットの検索結果をめぐる仮処分や裁判で、削除する対象を明確に示した判断は初めてとみられ、男性の弁護士は、「ヤフーが独自に設けている基準より削除の範囲を広げた、意義のある判断だ」と話しています。一方、ヤフーは「決定の内容を精査して今後の対応を検討したい」とコメントしています。