「毒素を吸う貼り薬」への架空の投資話を知人に持ちかけ、多額の現金をだまし取った疑いがあるとして、大阪府警は近く、大阪市浪速区の無職の女(69)を詐欺容疑で事情聴取する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者や出資者によると、女は2003年ごろから、「知人男性が足裏に貼る薬のビジネスをやっていて、私も出資をしている。高い配当をもらえる」などと、大阪府や兵庫県に住む知人らに持ちかけて、現金を集めていたという。 女はこれまでに40人以上から計数億円を預かったとみられるが、借入金などを含め、計約1億8千万円を返還せず、10年12月に自己破産した。一部の出資者が、配当の支払いや元本の返金に応じないとして、昨年5月に女を詐欺容疑で大阪府警へ告訴した。