総務省が30日発表した2023年10月時点の住宅・土地統計調査によると、国内の住宅総数に占める空き家の割合は過去最高の13.8%だった。18年の前回調査から0.2ポイント上昇した。空き家の数も5年間で50万戸増の899万戸と過去最多になった。空き家のうち賃貸・売却用や別荘などを除いた長期にわたって不在で使用目的がない「放置空き家」の割合も0.3ポイント上昇の5.9%となり、36万戸増の385万
人・モノ・金が東京圏に集中する「東京一極集中」。長年叫ばれながら解決しなかった課題だが、昨年、様相が一変した。 「お客さんから改善要望をいただきましたが、対応できそうでしょうか?」。クラウド名刺データ管理サービス会社「Sansan」(東京)のエンジニア、辰濱健一さん(36)のもとにトラブル相談が寄せられた。相手はインドにある協力企業のスタッフ。「一度、そちらに赴いて問題を調査する必要がありますね」。いつものことのように指示を出す辰濱さんの職場の前には、のどかな田園風景が広がる。日本から遠く5千キロ離れたところにいるインド人スタッフとやり取りしている場所は、Sansan本社のある表参道ではなく、ましてや米シリコンバレーでもない。人口わずか5千人の町、徳島県神山(かみやま)町だ。 神山町はIT(情報技術)で躍進した地方の町として名高い。平成16年に全国に先駆けて町全域に光ファイバー網を敷設、都
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